異常事態
全部フィクションです。
英語のとこも……まぁいろいろありますが(笑)
自分にはきっとコメディ系が向いてるのかも…なんて思って調子こいてかきました(笑)←
本当にフィクションです(笑)
実際に存在してても人違いどころか、名前違いですので(笑)←
ある年、世界中にある病気が流行った。
その病気の元、ウィルスの名前は『TNBウィルス』といい非常に感染性の高いものだった。
テレビのニュースキャスターや、有名な俳優そしてアイドルまでも…。
世界中のありとあらゆる人がかかったのではないかというくらい流行っていた。
そもそもの始まりは1人の男子からであった…。
ある時、TNBウィルスを持った男子が轢かれ、大病院に運ばれた。
そして、全てはそこから始まったのだった…。
病院とは、怪我や、風邪、お見舞いの人などいろんな人が訪れる場所である。
そこで、その男子はTNBウィルスを広めてしまったのだ。
ある日、その病院に一人の怪我をした男性が診察を受けにきました。
「すいません。あの、内科ってどのくらい待ちますか?」
「内科ですねー。今日の症状はどうしたんですかー?」
「あっ最近腹痛が酷くって…。」
「お腹がブラックホール化したんですかー…。」
「…!?」
「内科ですとー…50年待ちですが…?」
「なっ…なにっ…。じゃあ、外科で…。」
「外科だと…あっ100年先まで予約びっしりですが?」
「じゃあ、もう精神科でいいです。」
「では、あそこに立って20秒するとワープするのでお待ちください。」
「あっはい。」
この時点で、最早TNBウィルスの初期症状が出ているのです。
もちろん、ワープなどするはずもなく、20秒はあっという間に過ぎていきました。
「あの…すいません。ワープしないんですけど…。」
「あー…ワープしにくい体質のようですねー。では、あちらに階段があるので50回までおあがりくださーい。」
「な…ん…だとっ…。他の…他の手段はねぇのか!!」
「………。はっ素人には荷が重いだろうが……エレベーター………試してみるか?」
受付の看護婦は嘲笑うような顔で聞いてきた。
「俺も侮られたもんだな…かつでは大剣士と言われた俺の実力…見せてやるぜ!」
そう言いながら男性はエレベーターのボタンを勢いよく押した。
さあもう、お分かりになられましたね。TNBウィルスの正体を…。
そうこれはかかると厨二病になってしまうウィルスだった。
それも、邪気眼系厨二病なのだ。
邪気眼系とは不思議・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれた事による発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そのような「凄い力」がある自分を格好いいと思い込んでいる。また、そういった設定のキャラクター作りをしていることであるのだ。
さぁ、少し男性の後を追ってみよう。
男性はエレベーターの2階のボタンを押した。
そう、この病院も大病院と言っても5階建てなのだ。
受付の看護師もTNBを発症させているので5階だけの病院も50階あるように思い込んでいるのだ。
男性は2階に着いた。扉がゆっくり開くと、そこには白衣姿の女医が立っていた。
「あら、患者さん?どこまで行きたいのかしら?」
「俺は、50階にある精神科へ行くのさ…。」
「なっ!きっ貴様もしや!先生の所へ…!」
「あぁ…。」
「行かせん!!生きては返さん!病棟四天皇の1人であるこの私に敗れ無残に塵となるがいい!!」
そう言うと女医がものすごい勢いでこちらへ走ってきた。
「くらえっ!我が聖剣!!イクスカリヴァーーン!!」
もちろん、手には何も持っていなかった。
しかし!女医は片膝を付きその場にしゃがみこんだ。
「くっ……。お前…これで終わりだと思うなよ…私の上にさらに3人いるんだからな…もちろん、私よりもはるかに強い!フフフ…せめてあがくがいい…。」
言い終わるとともに扉はゆっくりと閉じたのだった。
「ふっ必殺技を出す必要すらない…。雑魚め…。」
1人エレベーター内で悦に浸っているうちに次の回へ到着した。
「今度は…一撃で決める!!」
そう言いながらエレベーターの『開』のボタンを押した。
ゆっくり開く扉の中央に立ち、敵の出を見守った。
「そんなに堂々と立っていると狙いやすいな。」
そう言うと、いきなりナイフが飛んできた。
いや、正確には投げているふりをしているだけなのだ。
「甘いな。俺が何の策も無しに堂々と立っているほど馬鹿じゃねえよ!」
「なっ!幻影だとっ…!貴様!」
「四天王だか何だか知らないが、弱ぇな!」
「はっ侮るでない。お前ごときに本気を出すなど…。まだ本気の半分も出してないわ!!」
「なん……だと……!だがお前ごときの奴に負けることこそ恥…。一発で決めてやる!!」
「病棟四天皇の中で一番のトリックスターと言われる私に勝てるのかな……?」
「ふっ…甘いな…かつてたたかった敵の中ではお前が一番弱い!!」
「そう言い切れるかな…?」
そう言うと同時に医師は上にとんだ!
正確にはジャンプしただけだが、男性の目には飛んだように見えているのだ。
「なっ…とんだ…だとっ!」
「お前の敗因はこの俺を侮ったことだな…。」
そう言うと、医師はシャーペンを投げつけた。
もちろん、ナイフのように。
男性は、よけ、いや、正確に言うとシャーペンは手前で落ちてしまっていたので、だた横によけただけだったが、そこは、広い心でカバーしよう。
「ふっ…お前は1つ大きな勘違いをしている!」
「……!?なっなに!?」
「俺を剣士だと思っただろ!魔法も使えるのさ!!」
「なっなに!?」
「くらえっ!DTB!」
「ぐあっ!」
「ふっ残念だったな。」
医師は静かにその場に崩れ落ちた。
そして、エレベーターの扉は静かに閉まり次の回へと昇って行った。
「ふっ…雑魚ばかりだな。」
男性は扉の中で静かに言い放った。
チーンと音が鳴り、次の階についた。
扉がゆっくり開くとそこは子供が遊ぶような場所であった。
「なっ…なんだここは…!?」
「ふっふっふ…。」
「なっなんだ貴様!!」
「ようこそ小児科へ!病棟四天王第三の刺客である私が相手をしよう!!」
「ふっ…なめられたもんだな…。俺はここまで無敗したんだ…。そうだろう?」
あっ…えっはなしふられました今?ちょっと困りますよ。いない設定なのに…。
「硬いことを言うなよ。勝ち続けていたそうだろう?」
そーですねー…。はいはい。そうですよー。
「ほら見ろ!俺は無敗だ!」
「だが、ここで私に敗れるのよ!」
「侮るでなかれ!」
一歩前に踏み出したのをいいことにエレベーターの扉はしまった。
「………なっなに!?」
あっ私じゃないですよ。断じて違いますからね。
「これは…運は私に味方したようね!!いい気味!」
オーホホホなどと呑気に高笑いしている横で男性はさらに大きな声で笑った。
「あーはっはっはっはっは!!お前は一つ大きなミスをしている!!」
「なんのことかしら?」
「それは…俺がまだ必殺技を出していないということだ!」
「なっ…なにっ…DTBは必殺技ではないのか!?」
「情報が漏れているのか…。そうだ!!必殺技は他にあるのさ!!」
そう言い終わると同時に後ろに気配を感じた。
「むっ!誰だ!!」
「ばれたか!」
「病棟四天王4人目は私だ!!」
「「我ら2人合わせて小児科シスターズ!」」
「ふっ…これは…これは…。1度に2人も現れるとは…。」
「強さは2倍!」
「最早お前に勝ち目などない!」
「甘いな…。受けてみよ…!我が奥義…。」
「なっ…!なに!」
「PTH!!」
砲弾を撃つようなそぶりで男性は手を大きく振りかぶった。
「くっ防いでやる!」
「散弾銃用意!」
そう言って撃った。いや正確には、投げたのは幼児が大好きなタマゴボーロだった。
「甘いな!我が奥義の前ではそんなもの!ただのタマゴボーロにしか見えんわ!」
いやっ、タマゴボーロですがね。タマゴボーロであってるんですよ。
「うわぁ!!」
タマゴボーロもとい散弾銃を撃ち尽くした女医姉妹は片膝を付きながら言った。
「ふっ…この上にいらっしゃる先生こそ!」
「真の強さをもつお方であられるぞ!」
「俺が……………最強だ。」
いつの間にか、来たエレベーターがその時を待っていたかのようにゆっくり開いた。
「先生に負けて精々悔しがるがいわ!!」
「私たちの上にいる先生は病棟四天王よりもはるかに強いぞ…。」
「そうだ、お前たち俺の仲間にならないか?」
「………唐突に…私たちは先生の味方だ。仲間になどなれない。」
「そうだ。先生の意思を裏切ってしまうことになってしまう…。そんなことできない。」
「そうか…じゃあ、俺だけで先へ進むとしよう。」
そういうと、男性は閉まる扉のなか、物寂しそうな目で2人を見ていたのだった。
そして、ついに最上階、5階……いやっ50階についた。
「ついにここが………。」
男性は迷走…いや瞑想ををして、扉の前に立った。
「ちょっと待て…誰がうまいこと言えって言った?」
私の趣味何でお手柔らかに。
「…………………。」
さぁ!男性はボスである先生もとい医師に勝てるのでしょうか!?
エレベーターの扉がゆっくりと開いた。
目の前には1つの扉があった。
男性は前に出て扉の取っ手へと手を伸ばした。
『ノックをするのが礼儀と違うのかい?』
「…………!!」
俺はノックをし、取っ手を握りなおした。
「失礼する!!」
そう言うと、扉を勢いよく開けた。
「ふふふ…待っていたよ。君がお腹がブラックホール化した人だな…。」
「そうだ!!だからなんだ!!」
「君の精神を見てあげよう…。」
「断る!くらえ!DTB!!」
「甘いな先生は魔法使いさ!!」
「なっ……まっまさか貴様…!!」
「ふっふっふっふ…甘かったな。」
「ふははは!貴様これで俺に勝ったと思うなよ…!」
「なにっ…。」
「くらえ…最終奥義!!もう治りました!!」
「なっ…!ぐわぁぁぁぁ!!」
椅子に座っていた医師は机に突っ伏した。
「ふっ…口ほどにもないな。」
くるっと振り向いて扉に手をかけた。
すると…
「ふっ………本当に倒せたと思っているのか?」
「なっ…なにっ!?」
「侮るなよ若造…。くらえ、ドーピングマシン!!」
「ぐわっ!なっなかなかやるな…。」
「ならばこちらも…。お前に聞くという武器を試してみるとするか!!」
「なっ…………お前!まさか!!」
「残念だったな…今度こそ本当におさらばだ!!」
そう言って男性が出したものとは!!
なんと、1枚の紙だった。
「お前はこの護符で封印してやる!」
「なにっ!貴様それをどこで…。」
「ふっなに、小児科でくすねてきたのさ。」
なんと、手にしていたものは領収書だった。
「それは、本当に貴様のものなのか!?」
「あぁ…。残念だったな!さらば医師!!」
領収書を医師の額に当てると医師は静かに息を引き取った。
正確には、寝始めた。
「激しい戦いだったぜ…。」
男性は1階にもどり、受付にいた看護婦に伝えた。
「エレベーター…大したことなかったぜ。」
「なっ……先生が倒された………だとっ!」
そして、その男性は後ろを振り向かずに静かに去って行った。
「親父………敵……とったぜ………。」
一言、入り口を出てから呟いた。
「おじさん……なにしてんの?」
そう!まさに呟いた瞬間!TNBウィルスにかかってない少年と出会ったのだ!
「…………………あれ?なにしてたっけ?………まぁ腹痛も治ってるしいっか!」
そう!TNBウィルスとはかかってない人の冷たい一言により治るようになっているのだ!!
こうして、TNBウィルスは広まる一方ですごい勢いで鎮火もされいていくのであった。
入院した男子は重度のTNBウィルスにかかってかつてない物語を繰り広げたが、それはまた別の話…。
すこしでも、クスってしてもらえたら光栄ですはい(笑)