第11話 情報の使い方・上
ディーンはゼクスと別れコルネリアの下へ戻る。未婚のコルネリアはアーデル・フリューゲル城の一角に自分の部屋―領地を持っている。広さや設備、調度品を見れば部屋と言っても高級ホテルのそれに等しい。
その部屋の前に騎士団とは別の軍服を纏う兵士が立っているのに気付いてまずディーンは眉を顰めた。次に些か困り顔の同僚―<紫翼>の精鋭騎士の姿を見て大体の事情は察した。
その<紫翼>からディーンは報告を受けて面倒な事になったと呟いた。
「縁者を静かに偲びたいと言われては断れん」
「それが嘘八百だと分かっていてもか?」
そう<紫翼>に言うと顔を顰められた。
「私に当たるな。カノータス中佐」
「……失礼した」
そう言ってディーンは溜息をついた。
第1皇女のルーツィエの申し出はまず間違いなく建前だ。本当の目的は第1皇太子派への揺さぶり。そうでなければあの女帝候補が故人を偲ぶなど言い出す筈がない。
第1皇女ルーツィエの人となりを現すなら彼女はディーンや星間連合軍のケインズと同類だ。つまりは策略家であり謀略家。それも政治という舞台においてはディーンをも上回る実力者だ。巧みに相手の望む物を見極め、それを交渉のテーブルに乗せる。皇族と言う特権は大抵の望み事を叶えてくれる。その上でルーツィエは相手にそれよりも更に価値のある物を差し出させるのだ。それがどういった価値がある物か本人には気付かせないでだ。
手広く広げられた彼女の人脈に掛かれば価値が無いと思われていたものでも他の使い方をする事でその価値を上げる。
そして時として彼女は自身の美貌を使う事も躊躇しない。そうして手に入れたアルカシア公爵夫人と言う地位は彼女の権力を更に高めた。
「帝国の礎を築いた御三家―アルカシア公爵家はダーナ帝国騎士団でも高官の地位に就いている方々が多い。反感を買えば今後の騎士団の足並みに影響が出かねん」
「その高官たちをも操れるのだからあの方は―難しい」
危うく面倒だと言いそうになって言葉を選んだ。あまり変わらなかったが。
<紫翼>は額を抑え頭痛を堪える表情で、
「聞かれると面倒だぞ」
「だからこうして離れて話しているのだろう」
二人が気にしているのは部屋の前で立っている兵士―アルカシア公爵家の私兵たちだ。
本来、ダーナ帝国では貴族が独自の戦力を持つ事は基本的に禁止されている。中にはグレイシア家の様なグレーな仕事を生業にしている者もいるがダーナ帝国で軍隊と言えばダーナ帝国騎士団のみを指す。惑星の自治権を認め独自の惑星軍を持つ事が認められている星間連合と違う。各惑星を護るのもダーナ帝国騎士団から派遣された駐留部隊である。
その例外として認められているのはダーナ帝国を建国した四貴族の内の御三家―皇族に連なるエイリアス大公家、ダーナ帝国で最も遠い地を治める事を任されているルーゼン辺境伯、そして数多くの騎士を輩出しているアルカシア公爵家。皇族を除けば貴族社会の中で特権階級の最上位として扱われている人物たちだ。
そのアルカシア公爵家の私兵が扉の前に立っているという事は、
「…話が終わった様だな。出て来るぞ」
<紫翼>がそう言うとコルネリアの部屋から一人の女性が出てきた。
皇族では珍しい赤毛、細い眼は鋭さよりも秘められた憂いを思わせる。ふっくらとした唇は蠱惑な色をしていて派手やかなドレスと相成って目を奪われる。
「第1皇女ルーツィエ殿下…」
第2皇妃の長女にしてコルネリアの腹違いの姉である彼女はディーンに気付きフッと唇の端を上げた。
「あら。そこにいるのはカノータス侯爵ね。何時ぞやの舞踏会以来かしら」
「はっ。私ごときの名を覚えていて下さるとは光栄の至りですアルカシア公爵夫人様」
ディーンは騎士の礼を取って深々と頭を下げた。ルーツィエは手にした扇子で口元を隠しながら眦を下げた。
「当然ですわ。ダーナ帝国を支える精鋭騎士の名を知らぬ者はいないでしょう。それがあの智将とされるディーン・カノータス侯爵となれば当然ですわ」
「勿体無いお言葉です」
ディーンは無難にやり過ごしながらその眼鏡の内側でルーツィエの様子を観察した。とは言っても表情は全く当てにならない。彼女ほどの女傑が表情で何かを教えてくれる程、未熟でない事など分かっているからだ。
「カノータス侯爵も既にお耳にされたかもしれませんが明後日、ささやかな場を設けたいと思います」
「はっ」
「普段の場とは趣が違いますが妹のエスコートをお願いしますわね」
「承知いたしました」
ディーンがそう言うとルーツィエは頷き私兵を連れて去って行った。その後に続こうとした<紫翼>の腕をディーンは掴み、
「……待て。エスコートとはどういう意味だ」
「言葉の通りだろう。シミッター少将のお考えだ」
「…くっ。そう言う事か」
直ぐに事情は察した。要はコルネリアの付き添いと言う形で潜り込めという事だ。集まりの中で何か問題が起きたら如何にかしろという事なのだろう。
人使いが荒いにも程がある。
「ではな。後は任せたぞ」
「分かった」
<紫翼>はそう言ってそそくさとその場から去って行った。その態度に訝しく思いながらもディーンはコルネリアの部屋へ入る許可を取った。
程無くして部屋の中にいた侍女が扉を開けた。その顔は少し青褪めていた。
「カ、カノータス様。どうぞお入りくださいませ」
「あぁ」
「そ、そそそっそのっ!!私は用事が御座いますので2時間ほど出ますので!!」
「は?」
ディーンが嫌な予感に駆られつつも聞き返そうとすると部屋の奥から「3時間よ!!」と声が飛んできた。その声に侍女はヒッと短く悲鳴を上げて小走りで去って行った。
「……」
ルーツィエに智将と称されたディーンは考える。今の侍女の様子と<紫翼>の言葉。
そして今の部屋の主の声。
「……後は任せるとはそういう事か」
第2皇妃の娘のルーツィエと第3皇妃の娘であるコルネリア。
母の違う彼女たちは極一般的な家庭の姉妹とは違い仲が良いとは言えない。
「はぁ…」
ディーンは憂鬱な溜息をついてから部屋の中へと入った。
ルーツィエが帰ったばかりなので部屋の中は綺麗な物だ。物に当たって散らかっているよりかはマシだ。昔、それで大変な目に合った事がある。
それよりも大変なのは豪勢なソファーの上で不機嫌な顔でディーンを睨みつけているコルネリアだ。
「遅いですわ!!」
「申し訳ございませんコルネリア殿下。任務とは言え御身の傍を離れた事をお許しください」
いや別に専属の騎士ではないので本来は別の優先される任務があれば離れる事も問題ないのだがこうでも言っておかないと更に機嫌を損ねるだろうとディーンは考えた。
コルネリアはフンと鼻を鳴らし、
「心にもない事を…いえ、3割くらいは心からそう思っている様ね」
何故バレた。しかも正確に3割くらいは本当に申し訳なく思っていることさえ見破られた。ディーンは滅多にかかない冷や汗を流した。
「そもそも貴方がいればルーツィエ姉様と話などしなくて済んだのよ!!」
「はっ」
手元のクッションを叩きながらコルネリアは怒る。
ディーンは自分がいた所でどうにかなった訳ではないと思いながらも頭を下げておく。
「何がテオドア兄様の為よ!!絶対、良くない事に巻き込もうとしている癖に!!」
「左様でございますか」
本当にそれなと言いたい処だが言ったら不敬罪で捕まる。
「テオドア兄様が亡くなられたのは私も悲しいわ!!でもルーツィエ姉様はご自身の権力争いに利用したいだけなのでしょ!!ルーツィエ姉様は貴方より酷いわ!!だって10割、心にも無い事を言うのだもの!!」
「……ではご招待はお断りになりますか?」
「馬鹿な事を言わないで下さる!?もし私が行かなかったら誰がテオドア兄様の悼むと言うの!!」
気が荒いが頭の回転は鈍い訳ではない。ルーツィエの目論みなどコルネリアも気付いている。その上でただテオドア9世を想って招待を受けると言うのだ。
ディーンには理解しがたい感情のみの自分が得る物もない非打算的な考えだが、
「…畏まりました。では私がお供を務めさせて頂きましょう」
「当然ですわ!!貴方は私の護衛なのでしょ!!」
そんな彼女を見捨てておけないのがディーンであった。
「…それでコルネリア殿下。侍女はどちらまで行かれたのですか?」
「さ、さぁ?知らないわ!?それよりも私の話を聞きなさい!!」
無理矢理に自分の隣に座る様に言ってディーンはこの後、3時間にも及んでコルネリアの話し相手をする羽目になった。
ディーンがコルネリアの相手をしている頃、カラスが後宮の躑躅の館に戻ると面倒な事になっていた。
「なんでストロフ議長が来ているんだ?」
「それが―全く分からないんです」
アイリーン・ストロフ議長。貴族議会を取り纏める実質上の議会派トップでやり手の政治家だ。
4期に渡り議長の座に就いており、その間に多くの雇用政策を打ち出した。
その日暮らしの帝都民に数多くの仕事を用意したと新聞では取り上げられているが、
「それが効果的だったかは分からないけどね」
「安い賃金の仕事ばかりで生活水準が上がらないままなんですよね。確か」
政策の是非をここで語っても仕方がない。問題は何故、ここにアイリーンが来たかだ。
「侍女長も何も知らなくて最初はいきなりの訪問に断りを入れようとしたんですがリーディア様が構わないと仰られて」
「リーディア様が?」
カラスは眉を顰める。それからドーラとの車内での会話を思い出した。
「そう言えば…議会派がハルト殿下に婚約者を宛がおうとしているって言っていたな」
「え、あの話って本当だったんですか」
フローラは呆れた顔をした。
そんなフローラを他所にカラスは扉をジッと見つめ室内の動きを読もうとしていた。流石に分厚い扉に遮られ会話はカラスでも聞き取る事は出来ない。だが気配を読む事は出来る。二人とも座っているのか動きは無い。言い争う様な険悪な気配も感じられない。
しかし、
「ストロフ議長はまだいるのか?」
カラスは室内から漏れる良くない気配には気付いた。残念ながら武人としてはまだまだなフローラではこれには気付けないだろう。
「えぇ。どうしましょうか」
フローラがそう言う。あまり時間はかけていられないなとカラスは溜息をついて、
「―フッ!!」
「えっ!?」
鋭い蹴りを扉に叩きつける。酷い音を立てて扉は開いた。ゼクスの無作法をどうこう言える所作では無い。そもそも女性の部屋にこんな入り方をするものではない。
案の定、部屋の主と来客は目を丸くして驚いている。
「火急の要件につき失礼致します第5皇妃様」
「え、えぇ?ザーノス卿?」
リーディアは驚きすぎてそれ以上何も言えない様だ。そのせいでカラスが感じた気配が消えて行った。
対して来客者のアイリーンは驚きの硬直から解けるにつれその顔を赤く染めていく。
「たかが軍人の分際で何のつもりですか!!即刻立ち去りなさい!!」
怒りの余りカラスが軍人だという事は分かっても精製騎士<黒翼>だとまでは気付かなかった様だ。
「ストロフ議長。私はダーナ帝国騎士団所属のカラス・ザーノス少佐だ。私は今、帝国の絶対権力者で在らされるジェガス17世陛下より勅命を受けて第5皇女様と第6皇太子様の警護に就いている」
「そ、それは聞き及んでいますがだからと言ってこんな無作法が許されると―」
「その私の許諾なくこの館に入ると言うのならそれは皇帝陛下の御威光に背くと言う事と同じと心得よ」
カラスの殺気が孕んだ視線がアイリーンに突き刺さる。フローラはカラスの蛮行よりもアイリーンの今の心情に心底、同情した。
あの視線は本気できつい。訓練の一環でカラスから受けた事があるがラウル共々、本当に死んだと思って気絶した。まぁその時のよりかは随分、手加減している。素人に当てれば本当に死んでしまう事だってあるのだ。
「第5皇妃様。貴方もです」
「え―」
「皇帝陛下より警護の任を賜った以上、私の許諾なくこの館に部外者を招く事は許しません。この館の主が例え貴方様でもダーナ帝国の絶対権力者より責務を賜った私の決定の方が優先される。ご理解を頂きたい」
「……分かりました。ザーノス卿。不用意に客人を招いた私の判断が誤っておりました」
「第5皇妃様!?」
アイリーンが慌ててリーディアの方を振り返るがリーディアは静かに首を振って目を閉じる。この場での味方を失ったアイリーンは視線を彷徨わせる。
「ラブレス少尉。ストロフ議長を外までご案内しろ」
「了解しました」
フローラは敬礼をしてカラスの横を通るが、
「…ちゃんとリーディア様のフォローしておいて下さいよ。流石にこれは遣り過ぎです」
副長だって同じ事言いますからねとジト目で睨むとアイリーンの腕を掴んで外まで連れて行く。
カラスは頬をかき、ドーラの教育が行き届いているなぁと場違いな事を考えていた。
それからカラスはリーディアの前で膝をつくと、
「火急の要件だったとは言え無作法があったのは事実です。謝罪を致しますリーディア様」
「構いません。卿は職務を果たしたまでです」
リーディアはそう言って首を横に振った。
「ザーノス卿。陛下は何と…?」
「はっ。任を全うする様にと直接お言葉を賜りました。皇帝陛下よりのお言葉に背を向くわけには参りません。この命に掛けましても使命を果たします」
「そうですか…」
リーディアはそう言って憂いを帯びた瞳を閉じた。カラスはそれに気付かないふりをして立ち上がり、
「では申し訳ありませんがリーディア様。これより警備の確認をして参ります。まだ再三になり心苦しいのですが何方かお人とお会いになる際には私に声を掛けてください。場合によっては私が立ち会わせて頂きます」
「分かりました。陛下のご意思に添うようにザーノス卿はその任を全うして下さい」
カラスは敬礼をするとリーディアの前から去った。
人目が無い事を確認してからカラスはポツリと呟いた。
「やはり何かあるな。ハルト殿下と…リーディア様には」
アイリーンを丁重に外まで連れて行ったフローラはたっぷりとカラスへのお言付けを聞いて走り去る車を見送った。伯爵令嬢が決して言ってはいけない言葉でその車に向けて中指を立ててやるとラウルが呆れた顔で現れ、
「気持ちは分かるがな。今のお前を見たら親御さんが悲しむぞ」
「知るか!!私は隊長の部下になった時から伯爵令嬢のプライドなんて捨てたのよ!!」
「それあれだろ?プライドは捨てたけど必要とあれば地位と権力は使ってやるって事だよな」
「当たり前でしょ!?」
益々親御さんが悲しむだろとラウルは言って溜息をついた。不仲なのだろうか心配になってくる。
「アンタに心配されるような事は無いわよ」
「そうか」
「この前、隊長の悪口を言ったから父様の頬を叩いてから家の敷居を跨ぐのを禁じられただけよ」
「大事だよなぁそれ!?勘当とかじゃなくて!?」
ラブレス伯爵家と言えばかなりの名士だ。余計ないざこざでカラスや任務に支障が出るのは避けたいのだが。
いやもし何かあったらフローラが多分、刺すだろう。誰をとは言わない。
「で?議長様は最後に何て言って帰られたんだ?あ、汚い言葉は禁止だぞ」
「回りくどい事言ってたけど、要は首を洗って待ってろって事よ」
「ふーん」
ラウルは興味なさげに頷いた。そんな事くらいもう聞き飽きた。
フローラはラウルの態度が気に入らないのかキッと睨み付けると、
「腹立たないのアンタは?」
「お前、隊長があんなオバサン相手に負けると思うのか?」
「…無いわね」
「負け犬の遠吠えだと思えば何ともないさ」
それでもカラスの事を害すると言うのならやってみればいい。その前に自分があの皺だらけの眉間に弾丸を3発叩きこむ。それ位の事はラウルにも出来る。
カラスの教育は十分に受けてきているのだ。
「随分と剣呑だな」
ドーラはラウルの放つ殺気に向けてそう言う。バツが悪そうにラウルはそれを散らすと、
「あー…すんません。副長」
「謝る必要はないだろう」
二人の遣り取りに全く気付かないフローラは首を傾げる。
「それよりフローラ。中の様子はどうだ」
「はぁ…躑躅の館は問題ありません。こちらに協力的ですので。勿忘草の館も問題は殆ど無いですね。ただ勿忘草の館の侍女長から隊長だけは絶対に入れる訳にはいかないと念押しされましたけど」
フローラが納得いかないと唇を尖らせる。ドーラだけはその理由に気付いて嘆息した。未だにあんな噂を信じている者がいるという事にだ。
「…で?他は」
「……いやー。無理ですね。伯爵令嬢でも無理がありますねあれは」
フローラは遠い目をした。
躑躅の館と勿忘草の館以外の残りの館は館内を見せて貰えはしたが、
「全然、こちらに協力する気は無いです。外部の護衛は必要ないって言い張って」
「そうか。まぁ隊長が任されたのも第5皇女様と第6皇太子様の護衛だ。他の後宮の館に踏み込むには理由が薄い」
「特に薔薇の館は本当にマズイです」
薔薇の館は第1皇妃の館だ。テオドア9世は第1皇妃の子である。警戒と言うよりも、
「皇妃様が…その荒れているとか」
「それは仕方ない事だろう」
皇族とは言え人の親だ。子を失った悲しみは皆同じだ。
「副長。さっき知り合いの騎士から連絡を貰ったんだけどバーバロイ大佐たちが街中で何かやらかしたみたいです」
ラウルは携帯端末から送られてきた知り合いからの連絡をドーラに伝える。
「あぁ聞いている。どうやらテロリストの拠点を見付けて襲撃を行ったとの事だが」
このタイミングでと考えるとそのテロリストと言うのが今回の暗殺に関係している可能性は高いとドーラは考えた。
加えて先程カラスから伝えられた暗号文の情報。
「……」
顎に手を当ててドーラは考える。後宮の警護はカラスが居なければ務まらない。フローラもカラスの補佐で動かす訳にはいかない。ラウルには外で用意しているあれの管理で同様に除外。そうなるとやはり自分しかいないとドーラは決めた。
「ラウル。悪いが少し外れるぞ」
「え?副長、何処へ?」
ドーラはカラスから渡された暗号文の紙をちらつかせると、
「背に腹は代えられないだろう。この情報をカノータス中佐の下へ持っていく」
情報の扱いはその専門家に届けるべきだ。
問題はあの<灰翼>が<黒翼>小隊の自分を迎え入れてくれるかだが。