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流星のヴァルキリー  作者: 夢見 旅路
第4章 騎士の帝国
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第2話 皇帝と皇妃

 3度のボディチェックを受けて皇帝が謁見するのに使う中央の塔に入るにあたり兵士たちがドーラ達を遮った。

「申し訳ありませんが御付の方々はここでお待ち頂きたい」

「私はザーノス少佐の副官だ。少佐のフォローをする必要がある」

 その巨体で上から兵士たちを睥睨するドーラの視線は殺気立っていた。

 双腕肢乗機の操縦者としてだけでなく武人としても腕の立つドーラから睨まれては一介の兵士では身を竦めるしかない。

 だがそこはやはりアーデル・フリューゲル城を守る兵士の矜持からかその視線に怯む事無く同じ言葉を繰り返す。

「グレイシア中尉、俺…あぁいや。私は構わないからここで待機しているんだ」

「隊長…」

 カラスは慣れない呼び方で苦笑しながらもドーラを諭す。ドーラもカラスにそう言われてはその言葉に従うしかない。

 ラウルやフローラも不安げな表情をしていたが大丈夫だと視線で伝える。

 衛兵に案内されるがまま皇帝の間へと辿り着いたカラスは深呼吸をして胸元の十字架を握った。

 大丈夫、しくじりはしない。

 自分はまだあの御方の為に剣を執り続けなければならないのだからと心に誓いながら。

「ダーナ帝国騎士団が精鋭騎士、<黒翼>のカラス・ザーノス少佐!!入場っ!!」

 衛兵の声が響くカラスは瞳を強く開けて皇帝の間へと進んだ。

 そこに居並ぶは一筋も二筋もいかないお歴々ばかりだ。

 まず右側の席に居並ぶは政治を取り纏める各部署の大臣や皇帝の側近でもある宰相が揃う言わば文官たちの世界。日々、各々の利益しか考えていない様な輩しかいないのでその眼は濁っている。隙あらばカラスごとダーナ帝国騎士団を喰い荒そうとしている気配が見え隠れしている。

 そして左側に座るはダーナ帝国騎士団の将官たちだ。皆が一様にカラスに向ける視線は嫌悪以外の何物もない。日頃から黒髪と疎まれているカラスだ。今回の失敗を如何にしてカラス一人の物として処断するか彼らはそれに躍起になるだろう。

 とカラスは居並ぶ将官の中に1人、見知った人物を見つけた。

「……」

 ひと際、冷たい視線を向けているあの銀髪。見間違えるわけがない。ディーン・カノータスだ。本来であれば将官でなければ座る事が許されない席であるが何某かの事情でここに呼ばれているのだろう。

 カラスは心中で顔を顰めた。深く考えなくても自分への嫌がらせでしかない筈だ。

 そして中央の席。只1人そこに鎮座する人物。

 カラスは赤絨毯の真ん中で膝を折って頭を垂らす。それに続くようにして広間にいた全ての人間が同じ様にして頭を垂らした。

 このダーナ帝国において唯一無二の絶対権力者。

 それは皇帝だ。

「…面を上げよ。カラス・ザーノス」

 低い声が広間に響く。決して大きくはない声だ。だが其処に込められた重圧は計り知れない。カラスは顔を上げる。そして自分が忠誠を捧げる主の姿を見て胸を痛めた。

 かつては蒼銀と呼ばれていた髪は痛みが激しく、白い物が多くなっている。頬は痩せこけ目の下の隈は化粧か何かで隠しているのだろう。それでもうっすらと見え隠れしている。

 腕は更に細くなられた。昔はご自身で剣を執る事もあったと聞くが今はもう無理だろう。

 それでも瞳だけが、皇帝たる自身を貫き通す意思を現すかの様に力強く感じられる。

 それがこの方の最後の一線なのだろうとカラスは感じていた。

「再びご尊顔を拝見させて頂きこの<黒翼>、嬉しく思います。ジェガス17世皇帝陛下」

 そう言って再び頭を垂らすと皇帝―ジェガス17世は唇の片側を上げて、

「この場が貴様を断罪する場であると言うのに本当にそう思うか?ザーノス卿?」

 嘲りにも似た声でそう尋ねる。ともすればその場で刑の執行を言い渡されてもおかしくない。そんな雰囲気だった。しかしカラスは取り乱すことなく粛々と頭を下げて、

「皇帝陛下に嘘偽りを申す事はございません。例えこの場で陛下に首を刎ねられましてもそれが陛下のご意思であれば私はそれに従います」

「見上げた忠誠心だなザーノス卿。余に命を差し出す覚悟があると言うか」

「無論であります。この命、陛下のお役に立てて頂けるのでしたら如何様にも御使い下さい」

 カラスがそう言うとジェガス17世はフンと鼻を鳴らし上げていた唇の端を戻した。

 嘲りも消え、媚びを売る態度が不評を買ったかと多くの人間がそう思った。

 その中でディーンだけがカラスの意図に気付き胸中で舌打ちをした。

 今のやり取りの中でカラスがジェガス17世に2つの事を申し出たのだ。

 1つは先の作戦での失敗は認めて罰は受ける。しかしそれはジェガス17世による皇帝と言う公平な立場からの審判に寄る物に委ねると。

 2つ目、これはもう助命だ。首を刎ねてもらっても構わないがそれよりも自分の命を有効に使う手段があるのならその様にして欲しい。言わば名誉挽回の機会をくれと言っている様なものだった。

 この広間に味方がいない事に逸早く気付いたカラスは唯一、中立な立場である皇帝にさっさと取り入ったのだ。

 これがその場しのぎの口からの出任せならば、次の戦場で簡単に命を落とすのだがこのカラス・ザーノスと言う男は口だけの男でない事はディーンと言えど認めざるをえなかった。

 名誉挽回の機が与えられれば奴は確実にそれを物にする。

 それが分かったからこそジェガス17世も挑発するような表情を止めたのだ。

「まぁそれで収まるほどこの場は甘くないがな」

 ディーンは誰にも聞こえぬ小さな声でそう呟いた。

 周囲からはカラスを責め立てる声が沸き上がる。

「貴官に与えられし新型機の破壊を成し遂げずおめおめと戻って来るとは如何なるつもりか!!」

「然様!!本来であれば例え死すとも任務を果たすのが帝国騎士団としての役割ではないのか!!」

 文官たちは挙ってカラスを意気地なしだと責め立てるが、帰還に関する理由については報告書に挙げている。

「先日、報告させて頂きました通り、新型機の破壊任務に関しては確かに私の失敗です。しかし件の新型機ですが調査の段階で情報にはない物がありました」

 一つはあの工場惑星での新型機の機動だ。最初、操縦者はあの工場惑星にはいないと本国の情報部からは報告を受けていた。本来であればあの戦乙女は動く事無く、デュランダルによって無抵抗のまま破壊される筈だった。

 それが何故か戦乙女はその眠りから覚めた。そしてぎこちない動きではあったがそのスペックを活かしデュランダルを葬ったのだ。

 二つ目はあの戦乙女が合流した戦艦だ。専用の母艦だとは聞いていたし来ている事も確認はしていた。しかしその艦に星間連合軍のエースがまさかいるとは思わなかった。

 それもかなりの大物、あの<雀蜂>だ。星間連合軍の撃墜王にしてダーナ帝国騎士団最強の男と正面から戦える唯一の戦士。

 最後に三つ目。まさか2対1でこちらの戦艦が負けるとは思っていなかった。確実に追い込んだし相手は新造艦で練度もまだ不十分だった。だが結果は一隻が轟沈、もう一隻も中破して退却。不十分な練度を補ったのは恐らく艦長の腕前なのだろうけどその艦長の名前も分からなかった。

「情報部には再度、新型機に携わる人物の調査を依頼したい。特にクルーのメンバーに関しては綿密な調査を…」

「自身の敗北を他者へ擦り付けるきか!!」

「貴様!!それでも精鋭騎士の端くれなのか!!」

 今度はダーナ騎士団のお偉方から非難の声が飛んでくる。カラスは辟易としながらもその声に応える。

「私の至らなさで作戦が失敗したことは認めます。しかし情報の不足は事実です。これを解決しない事には第2、第3の作戦を立てた所で同じ末路を辿るだけでしょう」

「精鋭騎士が甘えた事を!!」

 何か無茶苦茶な根性論を並べ始めたぞ。同じ精鋭騎士であるディーンにどう思うかと視線で訴えかけた。清々しい程に無視された。将官の声に乗っかってこちらを非難してこないだけマシかと思う事にした。

 因みにカラスが頼りにした皇帝は酷くつまらなそうな顔をしている。

 助け舟は期待できそうもない。

 カラスは心中で嘆息し、この状況をどう打破しようか考え始めた。

 その時だった。不意に外の気配が変わった事に気付いた。思わず後ろを振り向いて扉を確認する。

「どこを見ている!!カラス・ザーノス少佐!!」

「え、いやその扉の外の様子が…?」

 誰もが怪訝な顔をした。至って何も変わりはしない。多くの兵士によって警備されたこの皇帝の間に入り込める者などいない。

 何を言っているのだこいつはと言う顔を皆がする中、ディーンだけが違った。

 カラスの異常なまでの勘と感覚、それを知っているディーンは油断なく扉の方を注視する。何が起きてもいいように。

 次の瞬間、皇帝の間の扉を叩く音が響いた。ゴンゴンと外から叩いている。

 無遠慮な音に誰もが唖然としている。この間の主が誰だか分かっているのだろうか。このような非常識な態度、誰がとると言うのだと思った。

 カラスもディーンも初めはそう思った。しかしすぐにある事を思い出した。

 そんな事を仕出かす人物がこの国に帰ってきている事に。

「「あ」」

 小さく声に出た気付きの声は誰にも聞き咎められる事はなかった。

 次の瞬間、皇帝の間の扉を蹴り飛ばしてその人物が入って来たからだ。


「隊長、大丈夫ですよね」

 何時もの稚気も見えないくらいにラウルは緊張していた。その隣に立つフローラも同じく緊張で強張らせた表情で呟く。

「当り前でしょ…だって隊長は<黒翼>なのよ。私たちの……精鋭騎士なんだから」

 その声は何時もよりもトーンが低く、不安で一杯なのが感じられる。

 そんな部下2人の様子を見てドーラはフゥと溜息をつき、

「お前たちがそんな覇気でどうする。隊長にこれからどんな処分が降されるとしても支えていく自信が無いのか」

「そんな事!!」

「あ、あるに決まってるじゃないです!!」

 2人が大きな声で答えるのでドーラはそれを宥めつつ告げる。

「だったら大人しく待っておけ。今、俺たちに出来るのはそれだけだ」

 そう言うとラウルとフローラは黙って頷いた。皇帝の間に同伴する事は許されず、ドーラ達は皇帝の間が見える中庭でジッと待っているほか出来なかった。内心、ドーラとて不安が無い訳ではない。それでもカラスのこれまでの功績を鑑みれば即座に命が関わるような事態にはならないとは考えていた。

 とは言っても沈痛なこの雰囲気は直ぐには払拭されない。どうしたものかとドーラが考えていると不意に後ろから気配を感じた。その気配が女性の物だと気付くとドーラは眉を顰めた。ここは中庭と言っても小さな物で皇帝の間が一番近くに見えるだけだ。アーデル・フリューゲル城に住まう女性となると皇族かメイドくらいだが前者がこんな何でもない所に顔を出す訳もなくメイドとは言え庭を管理するのは庭師の役割のはず。不審者、皇帝に害をなそうとしている者。僅かな緊張感と共にドーラは懐の拳銃に手を伸ばして―


「まぁ。グレイシア卿。グレイシア卿ではありませんか」

 前者だった。その言葉が脳裏に走ると同時にドーラは息を呑んだ。遅れて気付いた部下2人は突然現れた女性にポカンと呆けている。

 かと言ってこのまま立ちつくしている訳にもいかない。

 何故なら目の前にいるこの女性は皇族でありそして、ジェガス17世の妃の1人なのだ。

 拳銃から手を放して膝をつき厳かに頭を垂れる。

「エミリア皇妃様―」

「「っ!!」」

 目の前の人物が皇族だと知るや否やラウルとフローラも慌ててドーラに倣って膝をつく。

 そんなドーラに穏やかな眼を向ける女性―エミリアはフッと笑い、

「グレイシア卿。こんな所で膝をついては御召物が汚れます。どうぞお立ち下さいな」

「は。失礼いたします」

 エミリアの許諾を得てドーラが立ちあがる。ラウルとフローラもエミリアに視線で促されおずおずと立ち上がる。

「お元気そうで何よりですわグレイシア卿。お会いになるのは…そう9年ぶりになるのですね」

「エミリア様が後宮に上がられる前ですのでその位になるかと。エミリア様に於かれましてもご健勝でいらっしゃる様で何よりです」

 堅物のドーラは軍人としては有能だが女性を口説くのには向いていないのかもしれない。見目麗しい女性を前にしてご健勝とは何だご健勝とは。もっと容姿を褒めろドレスを褒めろとにかく綺麗ですの一言くらい言えっ!―堅苦しいドーラの物言いにラウルとフローラは内心でそう叫びながら事の成り行きを見守っていた。生憎とここでその心の叫びを発せられるほどに神経は太くないのだ。

 しかし杞憂だったらしくエミリアは顔を綻ばせながら、

「グレイシア卿は昔と変わりませんね」

「ありがとうございます」

 ドーラが静かに頭を下げるとエミリアはふと皇帝の間を見つめた。

「……今日はお仕事ですか?」

 そう聞かれドーラは一瞬、迷った。その名をこの方の前で出していいのか悩んだからだ。

 けれど隠し立てしても見抜かれているだろう。ドーラがどの様に言い繕ったところできっとこの方は気付かれているのだ。

「は……ザーノス少佐の付き添いで参りました」

 そうですかとエミリアは呟き、胸元の花飾りに触れる。まじまじと見る訳にもいかずラウルにはその花飾りが何の花のかまでは分からなかった。

「後ろのお二人もザーノス少佐の部下でいらっしゃるの?」

「は、はい!!」

「そうであります!!」

 突然声を変えられ2人は緊張に満ちた声で答えた。とてもではないがまともな挨拶は出来ないだろうなとドーラは内心でため息をつき、

「は。<黒翼>小隊のラウル・ガーナッシュ少尉と同じくフローラ・ラブレス少尉であります。小官と同じく皇帝陛下とザーノス少佐に忠誠を誓う騎士であります」

「そう…ガーナッシュ少尉、ラブレス少尉。ザーノス少佐の事をよろしくお願いしますね」

「「は、はい!!」」

 部下2人はそう言って敬礼をするので一杯一杯だった。

 そんな2人の様子を見てエミリアは可愛らしい物を見るように笑い、また皇帝の間へと視線を移した。

「…大丈夫ですよグレイシア卿」

「は…?」

「大丈夫なんです」

 そう言ってエミリアは微笑んだ。ドーラには最初、何を言っているのか分からなかった。しかし直ぐにそれが自分の心配している事なのだと気付くとハッと息を呑んだ。

「今日はこの近くを通ったら懐かしい声が聞こえましたので。このまま失礼しますわねグレイシア卿」

「…恐縮でございます。エミリア皇妃様」

 庭園から去って行くエミリアにドーラは感謝を込めて頭を垂れた。

 その姿が見えなくなると後に若人2人が大きく息を吐く。

「あー緊張したぁ…」

「ホントね……」

 皇族と言う雲の上の存在から声をかけられるような事はそうは無い。有るとすれば余程の事だ。例えば今、処分を下されているだろう自分たちの隊長とか。

「…」

「……隊長…」

「そんな情けない顔をするなと何度も言わせるな。大丈夫だ、エミリア様がそう仰ったのだから」

「はぁ…」

「あれ…でも…」

 ラウルが気の無い返事をする横でフローラが首を傾ける。

「先程のエミリア、様ですよね。その何と言うか…お名前をあまり聞いた事が無い様な。あ、いや!!私、社交界とか物凄く疎いしダンスとかひらひらのドレスとか真っ平ゴメンなタイプなんで私の無知なだけかもしれませんけど!!」

 皇族の顔を知らないと言外に言いかけて不敬罪に囚われかねないと思ったのかフローラが慌てて自分の無知だと喋る。だが曲がりなりにも伯爵家令嬢が社交界なんて嫌いですと言うのはどうなのだろうか。ドーラはそう思ったが口には出さなかった。

「エミリア様は第4皇妃でいらっしゃる。公の場には顔を出す事は少なく、今は皇居で皇帝陛下の身の回りのお世話をしている事が多いと聞いている」

 ジェガス17世は重い病を患わっている。公務の殆んどに代理の者を立てる程だ。寝所から起き上がれない日もあるとの事でエミリア以外の皇妃やその子供達は毎日の様に励ましの言葉を送ったり病が少しでも良くなるようにと贈り物をしているとの事だ。

 尤も言葉や贈り物だけで本人達が直接来る事は稀だ。ましてや起き上がるのも困難なジェガス17世の身の回りの世話などする筈もない。原因不明な病と言う事で近付きたがらない者たちがいる中でエミリアだけが日々、ジェガス17世の隣で世話をしている。

 相変わらずそんな性格の方だとドーラは思った。

「けれど意外っす。副長が皇族の方とお知り合いだったなんて。と言うか卿とか呼ばれてましたけど」

「小さな物だが騎士領を帝国より賜っている。我が家は先祖代々、帝国騎士団の一員だ」

「エミリア皇妃様ともその縁なんですか?」

 フローラがそう言うとドーラは少し困った顔をした。

 言うまいかどうするか。悩んで結局、その内知る事になるのだからと話す事にした。

「その騎士領と言うのがザーノス子爵家の隣でな。領地経営の下手な我が家を援助して貰ったり、子爵家に荒事なんかが起きた時は力を貸したりと持ちつ持たれつの関係を築いてきた」

「そういや前に言ってましたね。隊長と昔からの付き合いだって」

「あぁ」

 それがどうかしましたかと言った感じで首を横に傾けるラウル。察しが悪いとドーラは溜息をついた。

 幸いにして想像力豊かなもう1人は気付いたようだ。

「え…嘘、もしかしてあの方って」

「そうだ」

 ドーラは古い記憶を掘り起こす。自分がまだ士官学校に入るよりもずっと前の頃の記憶。掘り起こそうと思えば更に昔、彼女が生まれた頃の事だって思い出せる。

 それ程に付き合いは長いのだ。ザーノス家とは。

「エミリア様の旧姓はザーノス、隊長の従妹にあたる方だ」

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