第6話 パルム惑星軍②
戦車隊の窮地を救い、シルバー・ファング号は彼らと共に帰還の路についていた。
彼ら―パルム惑星軍エリア37担当陸戦大隊の基地は城壁で囲まれた街の中にあった。
要塞都市かとケインズは呟いた。何とも不思議な事である。開拓惑星に強固な外壁を持った防衛型の都市を造る、外敵が多いとは言えやり過ぎであるように感じるしそこまでの必要性があるのだろうかとケインズは疑問に想った。
「あるいは何か重要な役割がここの街にはあるか、だね」
「艦長?」
口に出したつもりはなかったがしっかりと出ていたようだ。隣に座るマイカが首を傾げる。何でも無いよとケインズは答えた。余計な事を考えている暇はない。基地へと迎えられたケインズは司令官との面会を求めた。しかし大変忙しい様でケインズは面会を求めてから2時間も待たされていた。そして漸くその時が来た。
「お待たせいたしましたマクシミリアン艦長。バハムーシュ司令官が到着されました」
「そうですか。では御挨拶させて頂きますかね」
伝令に来た若い士官の男は手短に願いますと告げると応接間へケインズを案内する。そのあからさまな態度にマイカはムッと表情を歪める。しかし口を開くより前にケインズが手で制し、
「マイカ君。何か気付かないかい?」
「は?」
前を歩く士官に聞こえない小さな声でマイカに語りかける。
「バハムーシュ司令官と彼は言っていたね?私の記憶違いでなければこの区域を担当している司令官の名前は別の人だったはずだけど?」
マイカはハッと息を呑む。どうやら自分の記憶違いでは無いようだ。ケインズは嫌な予感を胸に案内された応接間の扉の前へと立つ。
「ハヤカワ中佐はここで待っていてくれ」
色々と複雑な事情があるのを予想してケインズはマイカを外に置いておく事で何か起きた時に自由に行動できるようにしておく事にした。マイカもそれを理解し頷く。
ケインズは控えめにノックをして扉を開けた。
応接間にはケインズよりも二回りは年上だろうと言う男が待っていた。野戦服に身を包み、腕を組むその姿は巨大な岩石を想わせる。
「パルム惑星軍、エリア37担当陸戦大隊の司令官をしているグレリオ・バハムーシュだ」
「始めましてバハムーシュ司令官、ケインズ・マクシミリアンです」
グレリオの表情は硬い。硬いと言うよりも厳つい。眼は表情以上に物を言うとは良く言った物だ。グレリオの眼には嫌悪しか見えない。
「最初に言っておく。記者は邪魔だ。即刻、追い返せ」
それ以上に口は素晴らしく素直な御仁であった。取り付く島もない。
ケインズは努めて温和な表情を浮かべる。
「バハムーシュ司令官、貴官の懸念も確かです。ですが我々も最善を持って…」
「聞こえなかったか?即刻追い返せと言ったんだ」
ケインズはピクリと眉を動かす。グレリオの頑なな表情に感じる物があったからだ。
「バハムーシュ司令官。何があったのか教えて頂けませんか」
「……フン。噂に違わぬようだな」
勘の良い奴めとグレリオは言うと苛立たしげに机を指で叩いた。
「昨日の事だ。鉱山の視察中に奇襲を受けた。その奇襲により前任の司令官は戦死した。他に適任者がおらず俺がそのまま昇進して司令官になる事になった」
ケインズは最悪なタイミングでこの惑星に訪れたと胸中で嘆息した。
「……おかしいとは思っていたのですよ。事前に知らされていた司令官の方とは違うお名前だったので。星間連合軍本部への連絡は当然されていますね?」
「当り前だ。こんな時に取材など到底受け入れられる訳が無い。即日、連絡を取ったが未だ返答待ちだ」
ケインズは頭を抱えた。同時に様々な事を考え巡らせる。
情報の錯乱か本部の伝達ミス若しくは怠慢。
何れもありそうだがこのタイミングで全てが起きるとは思えない。
となると考えられるのは。そして最悪の予想は。
「バハムーシュ司令官。1つお聞かせ願えますか?」
「何だ」
「奇襲をかけたのは何処の組織ですか?」
「ここを何処だと思っている。ダーナ帝国以外あるまい」
グレリオの言葉を聞き、ケインズは天を仰いだ。駄目だ、完全に詰んでいる。
「……申し訳ないが司令官。記者を帰還させるのは難しいでしょう」
「何?」
「ここ数カ月の間で最前線以外の星系でダーナ帝国によるテロや事件が起きている事はご存知でしょうか?」
「報告には聞いているがそれがどうした」
「帝国がどうやって星間連合の奥深くまで潜り込んだかは未だ解明に至っていません。そんな中、最前線の惑星でダーナ帝国による奇襲があったとなると連合軍としては警戒せざるを得ません」
ケインズは<王家の路>の事を伏せて語った。
グレリオは無言でケインズを睨む。しかしそれは威嚇の圧力とは違い、その眼は先を語るように促して来る。
「続けます。恐らく数日、いえもしかしたら数時間と経たないうちにデ・クラマナン星系での宙域航行の制限が発令されます。連合軍は各所のクロス・ディメンジョンに艦隊を置いて厳戒態勢を取り、通過に許可が必要となります」
「その許可が下りないとでも言うのか」
「はい。理由は幾つかあるのですが」
ケインズは当たり障りない範囲で今回の取材の真相について語った。スプーニーによる外部企業からの圧力と言う話を聞いて歴戦の勇士であるグレリオも眉を寄せて嘆息した。
「成程な。貴官もそれなりに苦労はしているのか」
「えぇまぁ。それとこれは本当に私の予想でしかないのですが…航海の途中でこのパルムでの奇襲の件が航海中に私の所に情報が回ってこなかったのも彼女が原因なのかもしれません」
「……それ程までに影響力を持つ記者なのか?」
グレリオは驚きのあまり目を見開く。それに対してケインズは首を横に振り、
「情報自体はこの後すぐにでも回って来るかもしれません。ですが彼女は私の所にまで情報が回って来るのにどれだけ掛かるか計算したのでしょう。その上で出発の日時を決め、渡航の日程を組んだ。無論、艦の速度など軍事的な事は流石に専門がいでしょうからオブサーバーがいると考えるべきでしょうね」
「………その予測だと別の問題が発生しているのは理解しているか?」
グレリオの顔が先程よりも一層険しくなる。
「その予測だとスプーニーと言う記者は昨日の奇襲に関して情報を掴んでいたと言う事になるぞ。そうでなければ帰還が不可能なタイミングで出発すると言う航海予定は立てられん」
「詳細な情報を掴んでいたかどうかは知りませんが…何かが起きる。それくらいの兆候は掴んでいたのかもしれません」
それはどうやら的中しそして見事に巻き込まれた。現地の人間すら奇襲の予兆に気付いていないとなると一体スプーニーは何を根拠に今回の騒動に勘付いたのだろうか。ケインズは深く溜息をついた。
「バハムーシュ司令官、ここ数カ月の間でダーナ帝国との戦闘や目撃情報はありますか?」
グレリオは考え込む仕草を見せて、
「何カ月か前に星間連合軍の警邏隊がやられたという話を聞いた。それ以外にもまだ確証には至っていないが奇襲を受けた鉱山では数日前から不審者の目撃例が上がっている」
前者はケインズも掴んでいる情報だった。後者も確証はないと言っているが起きた事を考えれば十中八九、帝国の仕業だろう。
今後の動き方にケインズが思考しようとした矢先に扉を叩く音が部屋に響く。
「入れ」
グレリオは間髪いれずに入室を許可する。扉を開けたのは先程、ケインズを案内した士官だった。そして、
「お話し中に申し訳ございません。司令官、星間連合軍本部より通達が届きました」
「失礼いたします。艦長、我々にも本部より通達が来ました」
至急確認してお願い致しますとマイカは硬い表情で携帯端末から浮かび上がった空間ディスプレイをケインズに見せた。グレリオも部下から紙媒体の資料を渡されそれにざっと目を通す。視線が下に向かう度に眉は寄っていく。相当、嫌な通達だと言う事が表情から読み取れた。
「マクシミリアン大佐。貴官の言う通りになったな。たった今、デ・クラマナン星系全域に宙域航行の制限が掛けられた」
「こちらも似た様な内容ですね。いや…これは……」
ケインズに送られてきた通達の中にはデ・クラマナン星系の航行制限に関する通達と、
「パルム陸軍にこのまま協力するようにとの事です」
「何…?」
グレリオは怪訝な顔をした。戦力が少しでも必要な今、本来ならその申し出は諸手を上げて受け入れるところだ。しかし、シルバー・ファング号にはその魅力を上回るほどの御荷物を抱えている。そんな事は星間連合軍本部だって分かっている筈だ。
ケインズはそんな無茶を言う本部の思惑に一つ心当たりがあった。心底嫌そうな顔でケインズは自分の考えを口にした。
「これは…あれですね。恐らく我々が持ってきた新型機がダーナ帝国を打ち破る所を映し出せと暗に言っているのでしょうなぁ」
ケインズが殊更と嫌そうに言うとグレリオの顔が真っ赤に染まった。憤怒と言う題名を付けて額縁に飾っておきたいくらいだ。
「貴様ら星間連合軍はそこまで頭が目出度い連中だったとはな。流石に俺も思わなかったぞ」
「こればかりは私も素直に頭を下げるほかありません」
ケインズはどうするか悩んでいた。正直に言えばこのまま命令を無視して帰還した方が惑星パルムにとって余計な波風を立てずに済む気がする。しかし上からの命令は絶対だ。現場での対応は臨機応変と言えど正式な作戦指令を無視するのはケインズとは言え難しい。
グレリオもそれが分かっているからだろう。口一杯に苦虫を噛みしめた表情で、ケインズたちの作戦参加を認めた。
その表情を見てケインズは申し訳ない気持ちを抱えたまま応接間を後にしたのだった。
双腕肢乗機とはつまり<2本の腕を持つ乗り物>だ。元々は宇宙空間での船外活動の為の機械として使われていたが、現在では宇宙だけでなく地上でも運用されている。フィオも実際に見た事は少ないが地上でのみ運用される双腕肢乗機と言うのには知識では知っていた。しかし知っているよりも実際に見た方がやはり、印象に大きな違いがある。
立ち並ぶ巨大な双腕肢乗機を見てフィオは呆気にとられた。それは本当に巨大と言って差し支えなかった。ヴァルキリーの全長を優に2倍は越しているように見える。
にも拘らずその巨体は潰れる事無く雄々しく立っているのだ。
「陸戦型の…双腕肢乗機?これがか?何でこんなにデカイのに自重で潰れないんだ?」
「多脚型ね。自重を分散させる事で立つ事を可能にしているんだわ。でも連合軍にも似たようなのがあるけどココの機体は見た事無いわね」
フランは感心した表情で目の前に立ち並ぶ双腕肢乗機を見て唸る。
「自重の分散の仕方が優れているわ。形状としては蜘蛛を意識しているのね。足首より下の部分は突起部を付ける事で不安定な足場でも機体を安定させる為か…ヴァルキリーと比べたら人型と言うよりも準人型と言った風な機体ね」
「あの上半身の事か?どっちかって言うとアレじゃないか?戦闘機の腹にブースターを付けたS2-27に対して、あっちは腹に蜘蛛みたいな脚を付けたって感じだろ。ヴァルキリーみたいに頭がある訳じゃないし。というかアレは腕と言っていいのか?肘から下、大砲しかないじゃないか」
「アリアのS2-27だって右肘より下は電磁投射砲よ。それと同じでしょ」
双腕肢乗機と言うと作業機が頭に浮かぶフィオからすると腕が全て武器であると言う事がどうしても腑に落ちないようだ。あれで一体どうモノを掴んだりするんだろうかと。
「掴んだりする必要が無いからじゃないかしら。多脚型で安定性はありそうだけど全体的に大き過ぎるわ。拠点防衛を念頭に置いているのね」
「防衛って、思いっきり大砲持っているじゃないか」
「迎撃する為よ。戦況に応じて武器を替えたりする必要が無いから手指が無いのよ」
「あぁ…成程」
必要としないから省いているのかとフィオが納得しているとその後ろから得意げな笑い声が聞こえてきた。
「ハハッ!!どうよ、これぞパルム惑星軍が誇る拠点防衛型双腕肢乗機のソード・ブレイカーだ!!」
「…誰?」
フィオが首を傾げる。フランも胡乱気な眼で笑う人物を見る。
「このソード・ブレイカーは拠点防衛を基軸に作られていて配備されてより何と5年もの間、一度たりとも防衛に失敗した事が無いと言う名機だ。そこのアンタ、多脚の自重バランスに関して見抜いたな。その通りだ!!コイツは現存する陸戦型の中で最も安定性に長けている!!星間連合軍で採用されている陸戦機とはモノが違うんだよモノがな!!」
「……どーでもいいけど」
フランは得意げに語る人物に近づくとその襟首を掴んで、
「ガキが私に双腕肢乗機講義なんていい度胸じゃないの」
「ってこらー!!掴むな!!降ろせ!!」
得気な顔を歪ませて脚をジタバタする人物―名前は知らない、けれど明らかにフィオより年下であろうその子供は手足をバタバタさせながら抗議する。しかしフランは素知らぬ顔で吊り下げたままだ。
「んー…ところでさ。ケビン・パリオットって人知らないか?その人に会いに来たんだけど」
フィオがそう言うとぶら下げられた子供はフフンと得意げに鼻を鳴らす。
「俺さ」
「…何だって?」
「だから俺だっての。エリア37担当陸戦大隊整備班、副班長ことケビン・パリオットとは俺の事だ」
フィオは思わずケビンの顔を見て呆気にとられ、フランの方へ視線を投げかけた。フランはちょっと眉を寄せてから、
「まぁ…星間連合軍も人様の事は言えないからね。こんなガキンチョでも腕が良いなら歳は関係ないってことでしょ」
「そうかもしれないけど、いやお前幾つよ?」
「12歳だが何だ。文句あるのか?お前だって俺とあんま変わらない年齢だろ?」
フィオの身長を見てケビンは首を傾げる。暗に幼年学校の生徒と変わらない身長だと言われフィオは青筋を浮かべてその小生意気な鼻を捻ってやった。
「生憎だが、俺は15歳だっ!!」
「イテテテ!!何だ何なんだ!!お前ら星間連合軍ってのはどいつもこいつも乱暴者ばかりなのか!!これだから<お星様>は嫌いなんだ!!」
ケビンは顔を大きく揺らしてフィオの指から逃れる。ついでに身体を大きく揺らしてフランの手からも逃れるとベッと舌を出して挑発してくる。
<お星様>と言うのは地元の惑星軍が星間連合軍を貶す時に使う言葉だ。何時も高い所でキラキラ輝いてばかりで匂いと汚れに満ちた戦いを知らないと言いたいらしい。
「その<お星様>へ先に突っかかったのはお前だろケイン」
「げ、班長」
ケビンは顔を歪ませる。杖をつきながらこちらに歩み寄って来るのは老人だ。しかしその眼光は鷹の様に鋭い。貫禄があり整備班の作業着を着ていなければマフィアのボスと勘違いしてもおかしくない位だ。
「そっちの姐さんは星間連合軍の技術開発局のお人だ。お前なんかより余程、経験も知識も豊富だ。ちったあ敬っておけ」
「へーい…」
あからさまに不機嫌な顔をするケビンに班長と呼ばれた男は拳骨を落とした。
「悪いな姐さん。腕は良くてもまだまだガキでな。躾けている最中なんだ」
「気にしていないわ。確かジャック・オオサキ曹長だったわね。技術開発局第2課所属のフラン・ノーランド技術中尉よ。宜しく」
「あぁこっちこそ宜しくな。で、そっちの兄さんは?」
「私たちが今、運用試験中のヴァルキリーのテスト・パイロットよ」
「フィオ・ランスター少尉です。どうも」
そうかいと班長―ジャックは頷いた。
「早速で悪いんだけど連絡は行っているわよね?」
「好きにしな。お互いの領分さえ守って貰えれば俺から言う事は無いさ。おいケビン、案内してやりな」
「りょー解っと」
下手な敬礼をしながらケビンは顎で指し示す。ついて来いと言う意味なのだろうとフィオとフランはその後を追う。案内されたのはドーム状の施設だ。コンクリートの壁で覆われ中は広い砂地が広がっているだけで何もない。本当に壁だけで囲まれた施設だった。
「爆発物の実験なんかに使っていた施設なんだけどな。外からの目を気にするならこの中が一番安全だぞ」
「入口はあの搬入口、一つだけ?」
「あぁ。爆発物の実験場なんて機材させ運び込まれれば後は施設の機能美なんて要らないからな。余計な物は何一つとて無いよ」
充分ねとフランは頷いた。ヴァルキリーの実地試験に伴いフランはパルム惑星軍に対し他社から目の付かない施設を貸してほしいと依頼を出した。勿論、全てはスプーニーを警戒してだ。
「ランスターはこの後ヴァルキリーをここまで搬入するのを手伝いなさい。その後で<ランド・ユニット>の走破試験を行うわよ」
「了解っと。なぁ試験中、パイロット・スーツ脱いだままでもいいか?蒸し暑くて蒸れるんだけど」
「我慢しなさい。安全上認められないわよ」
フィオは唇を尖らせて拗ねる。そんなフィオの横顔をケビンはジッと見つめる。男から見つめられる趣味の無いフィオは気味悪そうに顔を歪め、
「何だよ」
「いや、アンタってランスターって言うのか?」
「そうだけど…」
ふーんとケビンは呟き、
「じゃあソード・ブレイカーの設計者と同じファミリーネームなんだなぁ」
「さっきの双腕肢乗機の事か?」
「そうさ。あの機体は前にここにいた技術者が設計した者なんだ。アンタと同じでランスターって言って…確かファーストネームは」
ケビンは思い出そうとこめかみに指をあてる。フィオとしては自分と同じファミリーネームと言うだけでそこまでは気にならなかった。ただ珍しい名前では無いと生前に養父は言っていたが同じファミリーネームと言う人には今まであった事無いなとぼんやり思った。
「そうだ。思い出した。確か…」
ケビンはパンと手の平を合わせた。その音にフランは視線を軽く向けた。フランは先程の陸戦型双腕肢乗機の設計者に少し興味があった。星間連合軍の物とは違った機能美を持つ機体、それを設計した人物は一体どんな人なのか。ショップのBGMに耳を傾ける、その程度の軽い興味心だった。
フィオもフランも彼の設計者に大きな関心は無かった。だからこそケビンが予想だにしなかった人物の名前を上げた事にフィオは大きく目を見開いた。
「ヴァーナント・ランスター。流れの技術者を名乗っていた男だよ」
「………え」
その名は紛れもなくフィオの養父である男の名前だった。