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フィリピン支部のイメージ

さっき私が感じたあの衝撃よりも、もっと強い力が迫ってくる。

神は「ため状態」から「準備段階」に入った。マニャーナはなす術もなく、ただただうろたえている。

「やっぱヴィルはただもんやないなぁ。」

なぜこの人はこう、真剣な雰囲気に平常心でいられるのだろうか。

「くらえマニャーナ!私は、」

いや、こんなのは、3人にとってはただのゲームみたいなものか。

「私は人間界を、日本を、そこにいる人間を、愛している!!」

・・・呆れたものだ。

きゅーん

細い音が響き、神の召喚していた天使たちがまとまって輝きながらマニャーナを襲った。

「くっ・・・ヴィクトワールちゃん・・・!別に日本支部から引き離したいわけでもないけれど・・・羨ましいわね・・・」

マニャーナの召喚していた2人の天使は、粉々に砕け、カードに戻っていった。

圧巻である。

「勝負、ついたな」

創君は神とマニャーナの間に立ち、

「ヴィルの勝ちや・・・な、エマ?」

私はなんとなく頷いた。

そして創君は神に向き直って、安堵まじりの溜息をつく。

「ってことは、『ヴィルのフィリピン支部行き&マナの日本支部昇格』は無効となりよったわけやな」

「え、このバトルはそれのバトルだったのか?!」

「ああ、そうや。ヴィルがフィリピン支部に行けば、日本支部が空くやろう?そこをマナは狙っとったわけや。」

そう。マニャーナのいる「大韓民国支部」よりも、神や私のいる「日本支部」の方が人口が多いこともあり、地位が若干上なのである。また、神やマニャーナも含めて数多くの神たちがフィリピンを敬遠するのは、単に「治安が悪いイメージ」があるからだ。

「イメージ」・・・。フィリピンの人は可哀想だ。

「ただ神のフィリピン支部行きを無効にするバトルかと思ったら、こんな裏があったとは。」

私は小さく呟いた。当然、私も知らなかった。

「ヴィルもヴィルでいきなり人間界に行ったかと思いよったら、急に帰ってきて・・・」

創君は掌から魔力のかかった光を放ち、こう言った。

「はよ帰った方がええんちゃうか?」

「いや・・・」

神は少しばかり表情を曇らせた。友達に玩具をとられた子供のようである。

「まぁ、せっかく有給とって天界に帰ったことだし、ちょっくら観光でもしたい」

サボタージュですけど。有給制度ありませんけど。

「問答無用!」

キュイーーン

耳の奥まで響く音をさせながら、神が光に包まれた。

こんにちは。最近空を撮るのにハマっている、世話役Aです。

「おもちゃ創り」と続けて投稿ですね。この話は短めなので、さらっと読めるかと思いますが。


さて、神はあっさりと人間界に帰ってしまうのでしょうか?!乞うご期待です!

                 by 世話役A

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