神様は天使ゲームでお戯れになる
今回はおもちゃがまったく登場しません。
おもちゃファンの人は見なくてOK・・・嘘です!冗談です!
是非読んでください!!
「っと」
私、世話役Aは久しぶりに天界の地へ降り立った。やはり天界の空気は澄んでいて、体が浄化されていく気がする。
「それどころじゃ・・・」
神がいるところの候補としては、まず、神がいつも休んでいるスイートルームだ。そこで拗ねている可能性が高い。
「セウーナレーメホ!!」
「天界はやっぱり魔法が使いやすい」
体力の消耗が全く無く、疲れるのが比較的早い「移動魔法」だが、とても楽だ。
「神・・・っ」
スイートルームは掃除が行き届いていた。
そこに神の気配は無い。
私はスイートルームを出て、神殿の事務室へ走った。事務室には、私もここに来たときから知っている、住み込みのコンシェルジュがいるはず。
「すいませんすいませんすいません!!」
「・・・どうしたんだいきなり謝ってきて」
確かに謝ってしまった。“えくすきゅーずみー”のつもりだったんだが。
「コンシェルジュさん、神を見ていませんか?!」
「挨拶もなしに・・・って、久しぶりだな。エマ? ヴィルお嬢ちゃんは見てないが・・・なぜいつまで経っても私を本名で呼んでく」
「あーっそれどころじゃないんですごめんなさい!」
コンシェルジュさんごめんなさい。私は行きま・・・
「きゃぁっ?!」
急に「がん」という衝撃が走った。と同時に、青く激しい光が事務室に差し込んできた。
カシャンカシャンカシャン
シャンデリアが降ってきた。あーあ。
「魔力っぽいな・・・」コンシェルジュさん、もとい本田さんは呟いた。
「うわぁ、青い柱が・・・えっ、神の?」
神は魔法を使ったとき、青い光線を放つ。
「本田さんさよならぁ!!」
何馬鹿なことをしているんだ神は!
だだだだだだだだだだ
「神ぃぃぃぃっ!」
「うわっ、世話役A?!」「エマーブルちゃん・・・?」「派手な登場やなぁ。」
「あら、何ですかこの同窓会みたいな面子は!!」
神に加えて、韓国支部のマナーニャ、そして創造主である創くんまで勢揃い。
「ちょっと神、帰りましょ・・・」
急に、鋭い光線が目の前を走った。強い魔力を帯びているようだ。
「天使・・・?」
神はマニャーナの方を振り向き、
「おっとマニャーナ、今油断しただろゥ?世話役A、さすが私の友人!なかなかいい登場だ!」
「油断・・・でも、私は負けないよ・・・?」
「はん!威勢だけはいいな!しかし、私の手持ちはお前の倍だぞ?次で一気にトドメだ!」
マニャーナは神の挑発に対して文句を言っている。創くんはそれを見てニヤニヤ。私は一番暇そうな創君に現状を聞くことにした。
「あのー、創くん?なんでこんなところで天使ゲームを?私、早く神を連れて人間界に帰りたいんですけど」
「ん?ああ、これにヴィルが勝たへんかったら、お前も、あのおもちゃも、ヤバいことになるんや。」
「はい・・・?」
そのとき、神の天使の攻撃がマニャーナの天使にヒット。溢れた光で目が眩む。
全然状況が分からない。そもそも、なぜマニャーナが・・・?
1つ分かることと言えば、この天使ゲーム、神が優勢のようだ。
「ま、エマのことやろうし、『神はいつもこうだ』とでも思ってるんやろ?」
そう言って、創くんは一枚の紙を渡してきた。
「・・・」
「つまり、そういうことや」
創くんが言った時、神が全魔力を使った攻撃の「ため状態」に入っていた——
前書きのとおり今回おもちゃの出番はナシでした・・・。
おもちゃを一人にしてみんなはげーむ中なんてズルイよ~!!
byおもちゃ