普通にこの状況を受け入れるのか?
目が覚める。
えっと、えっと?
目の前には天井がある。
ん〜と。
天井を見つめる。
白いなぁ。
・・・白いなぁ。
白。
他に何も浮かばない。
時間の感覚は無い。
どれだけ見てたかも分からない。
うとうとする。
そしてまた眠る。
目が覚める。
・・・・・。
目の前には天井がある。
・・・・・。
天井を見つめる。
・・・・・。
・・・・・。
・・・。
思考が無い。
目の前には天井があるのに自分には何も無い。
・・・・・。
何も存在しない。
天井を見つめる。
・・・・・。
・・・・・。
何も存在しない事を自覚しない。
うとうとする。
また眠る。
こんなやつ、はたから見ればただじっと空を見つめ続けているだけ。
病室のベッドで目を開けたり閉じたりするだけで何もせず、何も言わず。
ただ空が全てで空が完全。
病室に長い時間が流れる。
多分流れる時間が普通とは違う。
通常の1時間が1秒にも満たないのだろう。
何も考え無い。
何も思わない。
何も無い。
それが自分の全て。
息をする。
息を吐く。
ただそれだけの存在。
それに気づく事も無く、じっと見つめる家族をしり目にまた眠る。
「お父さん、お母さんこっちがいるのわかって無かったよね。」
「あゝ全くだったな。」
「うーん、寝ちゃったね。」
「あゝ。」
「これって良くなってるんだよね?」
「・・・。」
「まだわかんないかぁ。」
「・・・でも一般の病室に変わったしな。」
「だよね。良くなってなきゃここに変わらないよね。」
「あ、そうだ明日持ってくるのってある?」
「あゝティッシュ持ってくるか。話す時もあるし。」
「確かに右側さぁ、よだれ出る時あるよね。」
「右側なぁ・・・。」
「右って駄目なんかなぁ?」
「・・・まぁまた明日来るか。」
「だね。おやすみ、お母さん。」
「全く。おやすみ、お母さん・・・。」




