軽量ルーフという代償の大きなアイテム
自動車の動きを左右する大きな要因は"重心"だと私は思っている。
GT-Rがあの重量で速いのも、R32がなぜあれほど後輪が滑りまくるのか、GTOが遅いのか、FDやS2000がピーキーなのも、VABや86がなぜ低重心に拘るのか、そして何よりもすべての車が動きに左右するのが天井の重量だろう。
カーボンルーフ化。
究極のチューニングメニューである。
既存の鋼板ボディのルーフを切り刻み、同形状の軽量なルーフ(カーボンやFRP等に変更する)手法である。
パネル継ぎの昨今の自動車のスポット溶接を剥がし、パネルボンドで軽量ルーフを張り付ける。
重心や動きに影響のある物というのは自動車のルーフである為、軽量ルーフに変更すると、重心の変化、軽量化で動きが替わる。
しかし、それだけではないということを念頭に入れて欲しい。
既存のフレームの一部を刻んでカーボンルーフに変更する。
すなわち、ボディ剛性の顕著な低下が起きる。
それもそのはず、溶接された部分を切り抜いてしまっているので、ボディ剛性が悪化するのは間違いない。
それを補う手段を行わなければ意味をなさない。
横転時やボディ剛性補強のロールケージ、スポット溶接の増加を行わなければ軽量化も重心の低下も意味をなさないだろう。
軽量化はどんなチューニングよりも全てにおいて最高といわれる物だが、盲目的に軽量化を進めるのはお勧めできない。
車とはバランスこそが必要だからだ。




