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元走り屋の思い出話  作者: 走り屋次郎
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走り屋になるとあること。

走り屋をやって数年経つと、街で見かけるスポーツカーが走ってるか、走っていないかがよく分かる。

走る車はサイドスカートからフロントバンパー下まで小傷だらけなのだ。

そしてタイヤ。

波状の跡があるならば、十中八九走り屋である。

いくら誤魔化しても下側には幾度となく走った戦歴が目に見えて分かるのだ。


そしてもう一つ、よく緑看板の漫画で言われる「今夜しかない」というセリフ。


これもあるのだ。

私が走り屋を辞めて4年経ったある日。

その晩は寝れなかった。 翌日も仕事でありながら、私は誘われていると感じ、山に赴いた。


そして山にはかつて一緒に戦った走り屋、山の伝説と言わわれた面々が揃って集まっていた。


スマートフォン一つで繋がれるこのご時世、私含め全員が今日来なければ何か後悔しそうな胸騒ぎに駆られて行ったと各々が同じ言葉を発した。


その夜は私にとって忘れられない記憶になった。


なぜならそれは、34の友人が走り屋を引退する日だったのだから。


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