チート使い魔を召喚したら国外追放になりました
俺は、今山賊により殺されそうになってる。
どうしてこうなった・・・。
俺は、他の世界から転生してきた転生者だ
もちろんテンプレどおり女神と名乗る綺麗な美人により、チートな能力を手に入れて・・・
これで異世界では、自堕落に生きつつチートを使い今回の人生は楽に生きるつもりだったのに
今では、冒険者をやり路銀を稼ぎつ何とか生活して居る状態だ・・・。
元々冒険者では無く、魔術師になり、王族や貴族に仕え楽して稼ぐつもりだったのに・・・
今では冒険者だ!!
こんな泥まみれになり、ダンジョン探索やモンスターを狩る仕事なんて真っ平ごめんだし
せっかく転生したのに常に身の危険がある仕事なんて、したくないんだ!!
何より稼ぎが少ない
どうしてこうなったと言うと、順風万端になんとか王立魔術学園に入学して
そこでチートを使いつつ成績上位で学園卒業して晴れて宮廷魔術師になり、
楽して生活する人生設計だったのに・・・
チートが原因で、半年で学園半壊・・・そのまま国外追放になってしまった。
こうして最低限の荷物と共に国境の外に追い出され、そのまま何とか隣国までたどり着き、冒険者になったものの、学園で習った初級の回復魔術と少々の攻撃魔術しか使えないので、冒険者としても重宝される訳でもなく
(普通に初級の魔術使う中級冒険者はゴロゴロいるので)
しかも出身が怪しい同行者もいるわけで・・・ソロで活動するしかなく、万年C級冒険者だ。
え?チートを使えばいいって?
そんな気持ちで使ったら、学園が半壊したんだよ!!
しかしそこでもチートを使ったことが原因で問題となり、いろいろな街を点々とする羽目になっている。
何とか冒険者をやりつつ金を貯めるも結果的に他の街に移動する為の費用となり、その繰り返しを何年もやってる・・・
そして乗り合い馬車に乗り、違う街移動中に山賊に襲撃された。
御者や護衛の冒険者、他の客は殺され、残ってる人は、俺と金髪の騎士の格好をした女性だけだ。
暴れてもなかなか捕まらず山賊たちも苦労していたようだが、山賊の仲間らしき魔術師の捕縛魔術により遂に捕まってしまったようだ。
「くっ、殺せ!」
「生きて辱めを受けるつもりは無い!」
などテンプレみたいなことを言ってる
山賊たちもテンプレみたいに
「いい体だ…高く売れそうだな」
「大事な商品だ!お前ら傷物にするなよ」
とリーダーらしき男が指示を出す
俺は、その間に逃げようとするも山賊達に見つかってしまったので大人しく投降したがすぐに魔力があることがばれて、口をふさがれ呪文を唱えられないようにされてしまった。
後は、近くに転がってる死体と同じ運命を辿る未来しか見えない
使える魔術を使っても山賊に勝てる見込みのないから逃げるしかないんだけどね・・・
チートを使えって?今寝てるんだよ!
馬車から年齢が10才ぐらいの銀髪の少女が目をこすりながら出てきて
「ご主人ごはんー」
と言う。どうやら起きてきたようだ。
正確には、彼女がチート能力を持つ使い魔のステラだ。
山賊が早速ステラを捕えようと向かっていくのを見て、ステラに魔力を送る。
合図とばかりにステラに大半の魔力が食べられ、魔力欠乏症の症状の急速に体から力が抜けていくの感じる。
ステラの擬態を解き銀髪の頭から角が生え始め、少女に似つかわしくない大きな口で笑みを浮かべる。
向かっていた山賊も異変を感じ距離を取ろうとするももう遅い
ステラが大きく口を開け、閉じると鈍い音とともに山賊がいた場所が地面ごと抉れる
文字どおり食べたのだ。地面ごと山賊を・・・
ステラの能力は「暴食」だ。
その名の通り大体の物は、食べてしまう。
しかしその能力を使うには、最初に主人である俺の魔力を食べるので能力を発動するたびに魔力欠乏症で動けなくなってしまうのだ。
本人曰く間違えて食べないように判別するらしいが、正直ステラにまともの指示が出せなくなり倒れた状態で見てるだけしか出来ないから勘弁して欲しい。
最初召喚魔術で学園でステラを召喚した時魔力欠乏症で気絶しているうちに学園の半分が食べられてしまい、結果下手に俺を処刑してもステラをどうしようも出来ないので、厄介払いとばかり国外追放になってしまった。
女神と名乗る人にチートな使い魔が欲しいと願ったばかり、まともに扱えない使い魔だったとは詐欺としか言いようが無い。
ステラ普段から大食いなのだ。ステラのエンゲル係数凄く稼ぎの大半が食費なのだ。
なんで俺が使い魔の衣食住を世話しなきゃいけないんだ!逆じゃんこんなの絶対おかしいぞ!
などと思っていると、ステラの暴食に唖然としていた山賊一同だが、仲間の魔術師が呪文を唱え始め上級の火魔術である多数の炎弾をステラに向けて打つが、ステラが再度口を大きく開け閉じるとステラに向かっていた炎弾が全て消失する。
「暴食」で食べたのだ
魔術師は、何が起きたか判らないようで唖然としている。
しかも何時の間にか魔術師の隣にステラが居て
「他の人より食べ応えがありそう」
と笑みを浮かべながら言う
魔術師が恐怖に顔を歪め距離を取ろうとして食べられる。
それには山賊もこのままでは、全滅すると悟ったようだ
「うああああああ!!!」
「何だ!?あの悪魔!?命がいくらあって足りないぃぃぃぃ」
「頭!聞いてないぞどうなってるんだ!?」
など口々に叫び一目散に逃げていく
対してステラも
「ふふふ・・・逃がさない」
と言うが、その前に主人である俺を助けてくれ
などと思ってると、目が合った
「あ・・・ご主人の事忘れてた・・・」
知ってた
ステラに縄を解いてもらい地面に寝そべる。
このまま朝まで動けないな・・・
するとステラが同じく縄に縛られ放置されている女騎士を見つめて
「食べていい・・・?」
と言うが流石に気が引けるので
「駄目」
と言うとちぇーっと言い姿を消す
どうやら逃げた山賊を狩りに言ったようだ。
ステラは、暴食以外にも普通の上級悪魔よりも力があるし、嗅覚が鋭い
ので、容易く食べれられるだろう・・・
動けないので、朝まで寝ようおやすみ・・・
起きると、朝日が昇っておりどうやら魔力が戻り動けるようになってる。
辺りを見渡すとステラが戻ってきており、食べたそうに女騎士を見ているが
女騎士は、恐怖で涙を浮かべ失禁までしている。
仕方ないので残った馬車の荷物を確認して
「朝飯準備するぞー」
と言うと、女騎士に興味を失ったように飛びついてくる
どうしようこの女騎士
唐突に思い付いたネタ続きは考えてる。
出るとは言っていない