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過去?日目:皇女との出会い

■――クロエス(過去)――


それは、まだ俺が世界を救う、旅の途中だったころの話。


「もうすぐだな。クロエス」


「そうねぇ、やっとフカフカのベットでねられるぅ」


ルクマが、うんざりしたように言った。


青い髪の青年、セキライ=クローバーが、赤い弓を肩にかけ直しながら、


その呟きをだるそうに聞いていた。


「そんなことより、早く行きましょう。モンスターの相手はもうこりごりです」


俺たちは、ついさっきまでセッド村という所を襲おうとしていたモンスターの大群を、


始末してきたところだった。


「全く、面倒だよな。魔王の差し金か?あれは」


「そうかもねぇ、って、あの時絶対、私のほうがたくさん倒したって」


「お前…、案外、余裕あるよな」


その後、その村で宴でも行われそうな勢いだったが、


ダダをこねるルクマを引っ張って逃げてきた、


「だって敬われるのって嫌いなんだよなぁ。」(勇者談)


そして、その村で唯一モンスター共と勇敢に戦っていたセキライが一緒に行きたいと言い、


今、一緒に旅をしている。


「それより、腹減ったぁ」


「ほら、見えてきましたよ。クロエス城」


セキライの、その一言でルクマは瞳を輝かせて、


「ベッド!!」


と、叫んで、先に走っていってしまった。


あっけにとられているセキライに、


「いつもの、ことだから」


と、肩を叩いた。


「…」


返事がない ただの屍のようだ


「よし、ほっとくか」


「ちょっと、待ってくださいよ!!多少は、リアクションとって下さい」


「あれ?お前、そんなキャラだっけ?」


「いいじゃないですか、っていうか早く追いかけましょう。見失いますよ」


「もう、見失ってるって」


「あ…」


「今の、あいつに追いつけるのは、ショー・マッハくらいだな」


ショー・マッハとは、この世界でもっとも早い移動魔法を使う、


魔法使いである。


「そんなですか!?」


「うそだ」


「うそかよ!!」


もう、なにがなんだか分からなくなってしまったセキライだった。


(もう、タメ口だな。多少は打ち解けたのかな?)


「まあ、そろそろ追いかけますか」


「…はい」


セキライはとても疲れた顔をして、歩き出したロイスの後を歩きはじめた。


――――――――――――――


「「マジで?」」


ロイス達がルクマに追いつくと目の前には、かなり大きな宿が建っていた。


「本当に、ここなのか?」


「そうだと…おもいますよ」


呆気にとられている二人に、上から声が降ってきた。


「おーい、二人とも。306号室にいるから。早めに来てね」


と、ルクマはウインク交じりで言って、窓を閉めた。


二人は、しばらく呆然と立ち尽くし、セキライが、


「これも、いつもの事ですか?」


と、尋ねると、ロイスは青い顔をして黙って首を横に振った。


そして、二人は周りを気にしながら中に入っていった。


そのころ、ひらひらと白い冷たい塊が、空から降り始めていた。


「遅かったねぇ」


306号室、どう見ても高そうな部屋の中で、ルクマがくつろいでいた。


「お前…なにやってるんだよ」


「ん?普通にくつろいでるのよ。二人は隣の部屋ね」


「いえ、それより、ここ高いんじゃないんですか?」


「え?」


何を言われたのか分からないというようにルクマは首をかしげた。


二人は思った。


「「こいつ馬鹿だ!!」」


と、


「口に出してるわよ」


「「しまった」」


「息ぴったりね」


ルクマはにこやかに言って、二人に瞬間的に手刀を頭頂部にくらわした。


「がっ」


「うっ、調子のんな、ルクマ・・・」


そのまま、意識は遠のいていった。




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