表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
葵の幼馴染、蒼は愛生に恋しています。  作者: りあまる
1,「あおい」たちの恋バトル。~葵と蒼と~
7/19

葵と愛生と青井、ライバル宣言します。

「葵ちゃん、おはよー!」

「岬ちゃん!あれ、今日って部活あるよね?」

「うん!もうすぐ3年生の大会あるしね。忙しいんだよね」


葵と岬は笑った。

葵は作り笑いをした。


『葵ちゃん。自分の気持ちがあるなら、ちゃんと言わなきゃ伝わらないんだよ』


それは・・・葵も思っていたことだった。

岬ちゃんは堂々と、自分の気持ちを口にしている。だけど、葵は、隠してばっかりで・・・岬にそう言われるのも、分からなくはなかった。


「蒼くん、おはよっ!」

「青井さん、朝から元気だね~。俺眠いんだけど・・・」

蒼はあくびをしながら答えた。


岬ちゃん・・・本気だ。

そして愛生先輩も・・・小さい頃のことがある。


私には何もないし、自分の気持ちすら伝えてない・・・。


葵はそう思い、とある決心をした。








「ほえ?トリプルデート?」

「トリプルっていうか・・・ていうかもう、ほとんど遊びに近いんだけど。奏楽に林田くん、そして私、蒼、岬ちゃん、愛生先輩。この人たち集めて、遊園地に遊びに行きたいの!」

「えっ、何?葵、急にやる気じゃ~ん。もちろんあおぞらコンビとして手伝うよっ!!」


今、休み時間。葵は奏楽のところを訪ねていた。

奏楽はギュッと葵に抱き着く。

「でも私と林田くんがいる必要なくない?」

「だだだ、だって。不安じゃん、なんとなく・・・」


も~仕方ないなぁー、奏楽は言った。


「どうせ、葵のことだ。誘うの怖いから誘ってっていうんでしょ?」

「よくわかっていらっしゃる」

「いいよ~、じゃあ早速!まずは同学年、岬ちゃんから行こう」


奏楽の後に続いて、葵は岬の教室へと向かった。


「葵ちゃん!それからえーっと・・・高柳奏楽ちゃん、だよね!奏楽ちゃんどうしたの?」

「岬ちゃん、遊園地行かない?」


「遊園地?だれと?」

岬は顔にハテナマークを浮かべた。

「えっと、私に林田くん、葵、男子の蒼、愛生先輩。そして岬ちゃん!」


急に岬は葵に近づいた。

「分かったよ。葵ちゃん、蒼くんのことが好きで、差をつけなきゃ。もうこんなもやもやしているのは嫌だ!って思ったんだ!」

「ちょっ・・・声が大きい!!」


葵のそっちの声のほうがよっぽど大きかったが。


「いいよ!遊園地行こ行こ!」


岬は満面の笑みでそう答えて、葵は顔をひきつらせた。

(な・・・なに?岬ちゃん・・・私の心読んでるの?ねえ!)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ