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葵の幼馴染、蒼は愛生に恋しています。  作者: りあまる
2,離れてたって恋バトル!~岬と蒼と~
19/19

久しぶりの再会

「あ、いたいた。葵ちゃーん」

クラスメイトに呼ばれて、葵…道川葵は振り返った。


ここは葵の高校。岬や奏楽とは別の高校なのだ。

「ん、どしたの?」

「校門の前で葵ちゃんのこと待ってる子がいて。1人は2つ結びしてて、もう1人はボブヘアーの子だったよ。多分あの制服は△△高校かな?知り合い?」

そう言われて、葵は少し考えた。

(岬と奏楽って確か△△高校だったよね。で、岬が2つ結びは分かる。でも奏楽ってポニテだよ?それとも髪切った…?)

「葵ちゃん?」

「あっ、ごめん!多分知り合いだと思う。会いに行ってくる、ありがと!」

「いってらっしゃーい」と友達に手をふられ、葵も振り返した。






「あ!!あーーーおーーーいーーー!!!!」

「わっ……あ、やっぱり2人だ!」

立っていた岬と奏楽に葵は抱きつく。

「わー!!久しぶり!!奏楽めっちゃ髪切ったね!似合う〜♡」

「葵ぃぃ!おひさ〜、えへへ、ありがと〜!」

「葵会いたかったよぉぉぉ!!」

「岬私もだよぉぉぉ!!」


しばらくキャッキャと喜んだ後、葵はふと思った。

「…あれ?で、なんでうちの高校に?」

「へ?えっと…会いたかったから?」

当然のような顔をして言う岬に葵は驚く。

「え!?それだけ!?」

「それだけだよ?会いたい衝動が抑えられなくて!」

「……ほんと岬って変わってないね、天然っていうかなんていうか…」

「なにがー?えっどういう意味??」

最後の方が聞こえなかったらしく、岬はきょとんとした。


「あ、でね!そうそう、これから蒼くんと愛生先輩にも会いに行こうと思ってて。でも愛生先輩の高校知らないんだよね…葵、知らない?」

「え……いや、知ってるも何も、今いる場――――――――」


葵が言い終わる前に、岬と奏楽の目線は葵の後ろにくぎ付けになった。

「「愛生先輩!!!!」」

「……っ、え?あ………岬ちゃん、と、奏楽、ちゃん?」

愛生先輩は2人をみて、目を丸くした。

「え………2人とも、なんで…………」

「遊びに来たんですよ〜。ね、岬」

「はい!それでこれから蒼くんにも会いに行こうと思ってて!」


ちょ、ちょ、と葵が止める。

「え?なに?」

「い、いやいや岬。愛生先輩の立場になってみ?愛生先輩は今、元カレに会いに行こうって言われてるんだよ??」

岬はしばらくした後気づき、「………ダメ?」ときいてきた。

「いや、ダメって言うか…てか奏楽も止めなさいよ!」

「あはは……気づかなかった(笑)」

「笑い事じゃなくない!?」

ですよね、と言わんばかりに葵は愛生先輩の方を向いた。



「…………いい、よ」

「いいんですか!?!?!?」

葵が仰天する。の隣で、岬がやった!と喜んだ。

「じゃあ早速!行きましょう!!蒼くんの高校!」

「い、いぇーい……?」

「あれ?奏楽ぁ、林田くんはいいの?」

「も〜、分かってるよ。ちゃんと行くから。ねっ奏楽♡」

「………岬、きらい」

「なんでぇぇぇぇぇぇ!!」


女子4人組が賑やかに歩き出した。

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