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葵の幼馴染、蒼は愛生に恋しています。  作者: りあまる
1,「あおい」たちの恋バトル。~葵と蒼と~
15/19

観覧車でキスしてました

「じゃあ最後にこれ乗って終わりだねー。観覧車!」


奏楽が楽しそうに言うと、奏楽と林田が2人で乗る。

「じゃあ、俺たちも」

「え?ペアで乗るってこと?でも、だれと・・・」


岬が言いかけたとき、岬は慌てて言葉を止めた。

蒼はもう既に愛生先輩の手を引っ張っていたから。


「うちらは2人でのろーね!」

「うん!」


葵と岬は、2人が乗るのを見送り、次の方に乗った。




「きゃー!高ーい!」「ほんとだぁ!でも、頂上はもっと高いでしょ・・・」

葵と岬がきゃあきゃあ騒いでる様子を見た蒼は、話を切り出した。


「・・・愛生先輩。俺は、愛生先輩が好きです」

「・・・え?」

「さっき、話してたじゃないですか・・・女子4人で。あれ、全部聞いてたんです・・・」


愛生先輩は思い出した、『私は、蒼のことが好きです』っていったことを。

「・・・!!?」

「・・・俺のことを友達って思ってなかったなんて・・・ひどいですよ、先輩!」


蒼はギュッと、愛生先輩に抱き着いた。

「それは・・・恋愛感情だったからですか?それとも何とも思ってなかったんですか?俺はずっと、愛生先輩のことを、友達だって思ってたのに・・・」

「あお・・・」

「俺とまだしゃべれない?そんなだったんですか?ねえ!先輩・・・ッ」

「・・・ごめんね・・・」


愛生先輩はそう言葉を漏らした。

「・・・いいんですよ」

「え?」

「もしまだ、友達なんていないって思ってるなら、俺がみんなを友達って思えるように頑張りますし、俺としゃべれないのなら、もっとしゃべりませんか?いっぱいしゃべっていたいです。愛生先輩と・・・」


蒼は愛生先輩からそっと手を離した。

「・・・蒼。ありがとう・・・私も好きだよ・・・蒼が・・・」

そう言った時、ちょうどぴったり頂上に着いた。

「うわぁ、高いです・・・あ、一番最初に乗ったジェットコースター!それに、さっきのゴーカート!たか~い・・・!」


はしゃぐ蒼を見て。


思わず愛生先輩は、蒼にキスをした。

「・・・・・・・!!!!!???」





「うっわ高い!頂上きたぁーーーー!!」

岬が大はしゃぎでぴょんぴょん飛び跳ねる。

「カメラ、カメラ!写真撮ろ、岬!ほらここ座って!」

「・・・え?今、岬、って・・・!うわーんもう!葵っ、だーいすき♡」


スマホで2人で自撮りをすると、岬は立ち上がった。

「下の二人はどうしてるかな――――――――」


岬は思わず、持っていたカバンを落とした。

「え?岬、どうしたの・・・」

葵もその場に固まった。


後のゴンドラのほうが、前のゴンドラの景色を見れてしまうことを・・・岬と葵ははじめていやがった。


「「・・・2人、結ばれたんだね。おめでとう・・・」」

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