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葵の幼馴染、蒼は愛生に恋しています。  作者: りあまる
1,「あおい」たちの恋バトル。~葵と蒼と~
12/19

ラウンド4・カップルラブジュース

「葵ー!蒼も!愛生先輩に岬もー!」

「奏楽!ねえ、奏楽達何乗ってたの?」


えっとねー、サイグル乗ったり、メリーゴーランド乗ったかなー。サイグル・・私が酔ったやつ・・・。え、うそごめん!

奏楽達と合流したみんなは、売店へと向かった。


「うわー何これ!超かわいい!カップルラブジュースだってぇ♥」

「出たーハート型のストロー!一緒に吸うやつ!」


「ねえ奏楽と林田くんやっちゃえば?」

「・・・っ!?」


奏楽は顔を赤くして、林田を見つめようとした・・・はずが。

「はい。カップルラブジュース、2個ですね。700円です」

「林田くん!?なんで買ってるの、やる気満々だね!・・・って、2個?」


奏楽が不思議そうに聞くと、林田は蒼を指さした。

「蒼と、誰かが組む。青井・・・岬か、道川か、江崎先輩か」

「は?俺と?」

「いいじゃん面白そー!じゃあ、じゃんけんね!」


「いやちょっと待って。俺がいいなんて言ってないんだけど」

「さーいしょはグー、じゃーんけーんぽん!」


葵はチョキを出した。

岬はパーを出した。

愛生先輩は・・・チョキを出した。


「あーん負けちゃった。じゃあ二人で、じゃんけんぽい!」


葵はまたチョキを出した。

愛生先輩は・・・グーを出した。


「愛生先輩・・・と?俺がこれ飲むの?」

「え・・・!」


「がんばれ!」


岬がにっこりと笑い、奏楽と林田が飲みだす。

「・・・~~~っっっ!!」


2人はごくごく飲み始める。


「惜しかったね、葵ちゃん。私も飲みたかったのに。愛生先輩にだけは、負けたくなかったのに」

「岬ちゃん・・・」


葵は尋ねた。

「なんで岬ちゃんは、私の気持ち・・・」

「見てりゃわかるもん。悪いけど、私、葵ちゃんがいるからあきらめる・・・なんてこと、しないからね。私は本気で蒼くんが好きなの」

岬はそう言って、嬉しそうな愛生先輩を見た。

「・・・愛生先輩、蒼くんに好かれてるんだよね。うらやましい」


「ぷは!飲んだ!普通にこのジュースおいしい!」


「次、みんなであれ行こうよ!」

奏楽がゴーカートを指さす。

「ここの遊園地、最大6人で乗れる超巨大ゴーカートあるの。それのろ!」

「いいよ!」


6人は歩き出した。

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