ラウンド3・プリクラ
チャリン、チャリン、チャリン、チャリン。
『マジプリスタート!まずは、コースを選んでね♡』
「男子もOK!ちょび盛れコース」と、「女子におすすめ!マジ盛れコース」の2つが画面に表示された。
「ちょび盛れでいいよね?蒼くん、マジ盛れで撮ってみる?(笑)」
「え・・・愛生先輩に任せる。初めてとるんですもんね?」
愛生先輩はコクリとうなずき、マジ盛れコースを押した。
「えっ!?」
蒼が絶望的な顔になり、葵はケラケラ笑って蒼をつついた。
『次に、何人コースかえらぼーう♡』
3人以上・・・大人数コースっと。岬がおす。
『それでは、撮影ゾーンへ移動してね♡』
4人は撮影ゾーンへ移動した。
『まずは指ハートでキュートに決めてみよーう♡』
「指ハートって何?え、あと3秒・・・っ!!?」
「指ハートはこうやんの!」
葵は蒼の指をハートにして、パシャ!
『こんな風に撮れたよ♡』
「俺と葵がいちゃいちゃしてるみたいじゃねーか!!」
「うるさいわ、してないしっ!」
葵は顔を真っ赤にした。
『せーのっ☆変顔してみよ♡』
「変顔!?無理無理無理!」
「愛生先輩!恥を捨てるんですよ!恥を捨てなきゃ、プリなんて無理ですよ!」
そう言って岬が白目をむく。パシャ!
『こんな風に撮れたよ♡』
「「「岬こわっ!!」」」
『私はアイドル!カメラに向かって投げキッス♡』
「投げキッス!?絶対やんねーよ!?」
「いいじゃん面白いし!はいせーのっ、ちゅー♡」
岬は蒼に向かってそう言いながら、見事に投げキッス。
『こんな風に撮れたよ♡』
「岬ちゃん・・・なんか上手いね!経験あんの?(笑)」
「ごめん私リア充じゃないんで☆」
『最後はみんなで~ドヤ顔シャキーン☆』
「あっこのポーズ好き~」
「ドドド、ドヤ顔?したことない(泣)」
『こんな風に撮れたよ♡』
「愛生先輩いい感じじゃないですか?」
『次はラクガキだよ。左のラクガキゾーンへ移動してね♡』
4人はラクガキを楽しむと、出てきたプリを見て爆笑した。
「最初の指ハート、葵ちゃんと蒼くんがラブラブしてる♥」
「してないから!」
葵は叫んで、蒼をちらりと見た。
「ありえないから、葵とイチャイチャとか!」
蒼はそう言った。
「次、奏楽達と合流して、昼食べよ。連絡してみるから・・・」
「うん、あー!おなかすいたー!」
葵はショックを受けていた。
「・・・うん。分かってた。わかってたのに・・・」