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葵の幼馴染、蒼は愛生に恋しています。  作者: りあまる
1,「あおい」たちの恋バトル。~葵と蒼と~
10/19

ラウンド2・絶叫マシーン

「怖いなー!」

蒼は一人で、楽しそうにしゃべっている。

「葵?」

「・・・」

「・・・大丈夫?」

「だだ、大丈夫に、ききき、決まってる、でしょっっっ!!」

「嘘つき~、大丈夫じゃないな」


蒼に笑われて、葵は顔を真っ赤にした。

「うっるさい!・・・って・・・揺れがだいぶ大きくなってきたぁぁ・・・!」

「うわぁぁぁ!!一回転するぅぅ!!」


ぐるんっ。。

一回転して、さらにまたもう一回転。


「ぎゃああぁぁぁぁ!!!」


蒼は悲鳴を上げる。葵は本当に怖くて、声も出せなくなっていた。

「蒼ぃぃぃ」

「葵!?!?何?何が!?だ大丈夫!?」


悲鳴を上げながらこっちのことまで気にしてくれる蒼に、葵はなんだか感動してしまった。



「・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「葵大丈夫・・・?酔っちゃったっぽいね。それに、本気で怖かったっぽい」

蒼は心配そうに葵の顔を覗き込んだ。

「うぇぇ・・・げっ・・・」

「あんなにぐるんグルん回されちゃあね。そりゃ、酔う人は酔うわな」

岬が心配しながら、ため息をついた。

「私、酔いやすいから、ビニール袋を欠かさずに持っているの。1枚、貸してあげるね」

愛生先輩はそう言って、葵に袋を手渡した。

「・・・あ、ありがとうございます・・・うぅっ・・・」


顔色が悪いことに気が付いた蒼は、うーんと頭を悩ませた。

「あ」

「え?」

「そうだ。すぐそこに、ベンチがいっぱいあるとこある!行こう」

「う・・・うん。ありがとう・・・」

そう言って移動しようとするが、葵はフラフラとよろけてしまう。



「・・・よいしょ」


蒼は葵のことを、おんぶした。


「・・・っ!?ちょっとやめ・・・うぇっ。・・・あの・・・」

「だってこうする以外ないだろ。歩けないんでしょ」

「でも、私蒼より体重、重・・・ぐぇ・・・」

「体重とか今気にしてる場合か。いいから。あとほんのちょっと!」


蒼は叫び、葵は顔を真っ赤にし・・・愛生は悲しそうに蒼を見て、青井は恨むみたいに葵を見つめた。






「・・・ごめんね。私もう元気よ!遊ぼ!」

「おーよかったよかった!」

岬がニコっと笑う。

「じゃあ次はどこへ行こうか?」

愛生先輩も笑いながら、蒼を見つめた。


「うーん。じゃあ次は、酔わないような、優しいやつにしよ。何がいい?」

「何でしょうね、酔わないやつって・・・」

「メリーゴーランドとか、おこちゃま用のジェットコースターとか。あとは、観覧車とか・・・あ!プリ撮らない?みんなで!」

岬が言って、愛生先輩の目が輝く。

「プリって、プリクラ!私撮ったことなくて、ずっと撮ってみたかったんです!」

「俺はいいよ」「私も。あおい4人組でとろ!」


「じゃあ決まり。こっちに『マジプリ』ってあるんだよ。マジプリならごってごてに盛れるわけでもないから、男子でも撮りやすいし。マジックプリクラ!」

岬の言うことは葵はわからなかったが、蒼とプリクラを撮ることはうれしかった。

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