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2014年2月14日

作者: やすひろ

 昼の十二時に起床。生活リズムは依然としてなおらず。

 小太郎に呼ばれて学校に行く。雪は降っているが積もらない。大江戸線の定期がなぜか使えない。仕方ないので二百十円払って乗る。車内でピカチュウの努力値を上げていたらバグって消えた。ちくしょう。

 新板橋につくと外は雪が積もっていた。

 昇降口で小太郎と北野君に会う。北野君には俺はどの程度認知されているのか不明。しげむらという小太郎の後輩にラブレターを書く。

 内容一部抜粋。

 もう名前からして好きです。(しげ)と(むら)の絶妙なハーモニー。私はあなたの名前を夜思い浮かべると興奮して眠れないので、夜八時から朝五時まではしげむらという名前は禁止ワードです。オールはしたくありませんから。

 ちとせあめをあなたの***だと思って毎日なめています。そのため前歯以外はすべて入れ歯です。でもあなたを想っての入れ歯なので、むしろ名前を付けて大切にしています。最古参は奥歯のジョニーです。彼は力強く、私が口に入れたものをかみ砕いてくれます。

 三時の授業終了まで待つ。こんな寒いのに半袖のやつがいた。小学校の頃、冬でも半袖というのはかっこいいかもしれないが、高校でそれをやると季節感のない不気味な奴と思われてしまう。小学校の頃男子としてかっこいいことって、大抵大人の世界では非常識で不気味がられる気がする。パッとは思いつかないが。

 しげむらが来た。ロッカーを開けた。ラブレターに気付いたようである。周りの友人らしき人と笑って読んでいる。成功だ。よかったよかった。

 スガダルマを小太郎と二人でいじって遊び、帰る。

 アンパンマンを観る。アンパンマンを観ながら、ピカチュウを育てる。アンパンマンを観ながらピカチュウを育てるなんて、私の精神年齢は一体いくつだろう。もうすぐ大学生なのに。

 ここまでバレンタインデーの話題がないのは、私はまァそういう男だからである。周りもそういうやつだから、親や妹からもらったチョコを数にいれて友人に自慢するかどうかの心理戦も、劣等感もない。楽しい一日でした。

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