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テトラ ツインズ  作者: yion
2/3

#2

「えー、この1-Aを担当することになった、山下だ。早速だが、クラス委員と副委員を発表する、その後の進行は2人に任せるからな」


「えっ??」


俺が声に出したら

隼人が教えてくれた


「?知らねーの?入学試験の結果で、委員決まるんだぜ?ちなみに成績順にクラスが振り分けられて、ここはAだから一番成績のいい奴らが集まるところ。」


「…?」

失礼だけど、隼人は何故いるんだ?という顔をしてしまった


杏奈がすぐ気が付いた


「隼人はね、スポーツ推薦なのよ。推薦というより、スカウトされてるから、特待生として。」


「えっ?何のスポーツ?」


「サッカー!」


隼人はニコニコと微笑む



「クラス委員は中澤」


おおおーっと声があがる

中澤は当たり前のような顔をしている。

頭いいのかー。



「副委員は高苗だ」


「ほが?!」


あまりにもいきなりで変な声がでた



「お前は二番目によかったんだぞー。英語は帰国子女だから満点だしな!」


ここにも歓声が上がる。



そのあとはほぼ中澤が進行をしてくれた


なかなか決まらない委員会決めも

中澤がみんなの輪に入ってそれぞれの言い分などを聞いて

役割分担などを上手に決めていた


まあ、あの2人を上手に扱えるからな

得意そうだよな…


放課後に今度のレクレーションの計画書を提出しろと言われ二人で残っていた



「はー…入学早々、雑用かあ」


俺がため息をついた


「あいつらがいると、楽しいんやけどなあ」


「それもそうだな」


「俺だけやとあんま、おもんないやろ?」


俺はきょとんとなった

「そんなことないよ」


信頼してほしくて笑顔で言ってみた。





「…。笑うと…女の子みたいやなあ、自分」



「?!そんな!そんなことないぜってばぜよ!」


「なに焦ってんねん。冗談やさかい。」


「もー」


俺と中澤がこんなやりとりをしていると

雨がポツポツ降り始めていた



「そろそろ、帰らんとあかんなあ」


「そうだな」



俺たちは教室から出て

職員室に計画書を届け、玄関に向かった


その頃にはあめがなんとか収まっていて

方向が同じだったので

二人で家に向かう



するといきなり雨が降ってきた


「うわっ、これはあかんわ!俺の家近いから、一旦いこか」


中澤について行き、家にいれてもらう。


マンションだった。



「一人…?暮らし?あれ?電気ついてたから、てっきり人がいるのかと」


「単なる消し忘れや!もったいないねんなあ…。ああ、一人暮らしやで」



「家族とは暮らさないのか?」


「…」

いきなり、中澤の顔が曇っていった。

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