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いでよ我がステータス!!

気付いたときにはまた教会の中にいた

転生したんだよね…?鏡などはないが自分の容姿が変化しているのを感覚で感じた

背丈や年齢は恐らく現世にいたころと同じくらいか

なんか転生ってより転移っぽくない??

まあ細かい事はこの際きにしない事にした

とにかく僕は今異世界にいるんだ!!


異世界不動産なる場所と雰囲気がさほど変わらない様子にとまどっていると、後ろから声をかけられた

振り返ると僕の他に4人転生者と思われる人達がいた

「君も転生者かな?」

見るからに好青年でちょっと年上?高校生くらいの彼が優しく声をかけてくれた

「は!はひぃ!!」年が近い子とまともに話すのが久しぶりなのを忘れていたのでつい緊張が口から出てしまった


「僕はしん、大丈夫僕達もさっき転生されたばかりなんだ、同じ転生者同士仲良くしていこう」

信はそういって手を差し伸べてくれた

その優しさに緊張はすぐに解け他の転生者とも挨拶を交わした


「私はらん、よろしくね♡」

彼女は女子大生で転生のためでなく交通事故で亡くなり面白そうだから転生の道を選んだそう

ちなみにちょっとギャルっぽくて苦手かも…ヒロインは純粋無垢な清楚キャラがきてほしいな〜…なんてね


「俺はしゅん!よろしくな!!」

18才の熱血タイプ うん、見るからにタンクっぽい

これ以上説明はいらないよね??


「我は拓人たくと齢は14だ!よしなに頼む」

でた〜〜ある意味これも転生物のお決まりなのか?

僕にもそういう時期あったな〜

包帯やら眼帯にやたら憧れていた時期を思い出してしまった


一通り自己紹介が終わると教会の入り口から神父らしき人物がでてきた

「転生者の皆様、よくぞおいでになられました、私が異世界不動産に転生の依頼を致しました、名はシュビルと申します、皆様の案内役を務めさせていただきますのでどうぞよろしくお願い致します」

あ、転生ってそういう設定なんだ

自己紹介よりも転生のシステムがハローワークみたいなのが気になってしまった

ちょいちょい思ってたのと違うな


「それで我々は何をすればよろしいのでしょうか」

信が神父に問いかけた


「ズバリあなた様がたには魔王を討伐していただきたい」

ベタな設定だが結局のところこういのが1番シンプルで面白い!!


「まずはステータスをご確認ください、そこから各々の役職を決めていきましょう、ステータスを確認するには頭の中でステータスと唱えてみてください」


さあいよいよだ、僕にはどんな能力があるんだ!!

「ステータス!」

「口に出さずともよろしいですよ」

「あ!いや、これはその…なんというか…」

やらかしたーー

「いでよ我がステータス!!」

「ですから、口に出さずとも…」

こいつもか!!よりによって厨二病と同じ言動をしてしまったことに恥ずかしさもありつつ内心ちょっと感謝した

改めてもう一度頭の中でステータスを唱えた

するとゲームのように自分の視界だけにステータスが表示された



攻撃力 F   魔力 E 

防御力 F スタミナ E

瞬発力 F


スキル

家事職人: 掃除、洗濯、料理の上達が速くなる

レベルチェイン: 経験値を得てもレベルが上がらない

マジックチェイン:家事以外で魔法が使えない


ユニークスキル

?????: ????????????????

発動条件:魔王を自らの手で討伐する



自分のステータスを見て景都は唖然としていた

「何だよこれ‥」

周りの4人の興奮の声や楽しそうな会話は一切耳に入ってこなかった

ただ目の前にある現実と不気味に笑みを浮かべるあの受付の顔が景都の思考を阻害していた

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