第3話 二人三脚
3月3日。天気は晴れ。
悪役令嬢の愛とスライムの僕は、誰もいない森の中で漫才の練習をしていた。
愛 「どうも~!お笑いコンビの『愛と僕』です!」
今日は、挑戦をテーマにお話したいと思います」
僕 「挑戦と言えば、あれがやりたい!二人三脚!」
愛 「二人三脚って?」
僕 「二人で足を結び、一緒に走る競技だよ」
愛 「ほうほう。なんか難しそうな競技だな」
僕 「難しくないよ。二人の息がピッタリ合えばいいだけだから、
君と僕なら楽勝だよ~」
愛 「なるほど。お互いに協力すれば上手くいくって事か」
僕 「そうそう。協力すれば上手くいく!」
愛 「じゃあ、試しにやってみるか」
僕 「うん!やってみよう!」
愛 「それじゃあ、まず、片足をひもで結んで・・・!」
僕 「どうしたの?」
愛 「お前の足、どこにあるんだ?」
僕 「ちょっと待って。今から出すから」
愛 「無理すんなって。私は人間、お前はスライム。
お前は足が短いから、片足を結んでも二人三脚はできない」
僕 「じゃあ、君の足を短く切ろう!」
愛 「できるか!このサイコパス野郎!」
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