第2話 借金
3月2日。天気は晴れ。
悪役令嬢の愛とスライムの僕は誰もいない森の中で漫才の練習をしていた。
愛 「頼む、1万円貸してくれ」
僕 「また~?前に貸した10円、いつ返すつもりなの?」
愛 「お前に借りた10円も今月の給料日には絶対に返すから、頼む!」
僕 「そう言ってるけど、前回もそう言って結局返さなかったじゃん~」
愛 「今回は本当に返すから、俺・・・いや、私を信じろ」
僕 「もう、君には愛想が尽きたよ・・・さよなら」
愛 「ちょっと待て!お前知ってるか?」
僕 「何?何か面白い話でもあるの?」
愛 「その・・・、実は先日、病院に行ったんだ」
僕 「ふーん、そうなんだ・・・って、大丈夫?大病とかじゃないよね?」
愛 「医者に「運動不足だからジョギングしろ」って言われた・・・」
僕 「それで、ジョギング始めたの?」
愛 「いや、それでネットで「運動しなくても痩せる方法」を検索した」
僕 「何かいい方法はあった?」
愛 「あぁ。お前が私に1万円渡せば、健康に痩せられるって、
サイトにそう書いてあったよ・・・」
僕 「じゃあ、はい。これ、あげる」
愛 「それ、お前の体の一部じゃねぇーか」
僕 「これを質屋に持っていけば、一万円で売れるんじゃないかな」
愛 「売れねぇーよ!」
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