第19話 お笑いサークル
3月19日。天気は曇り。
悪役令嬢の愛とスライムの僕は誰もいない森の中で漫才の練習をしていた。
愛 「どうも~。お笑いコンビの『愛と僕』です!」
僕 「愛ちゃん、今日は僕たちが出会ったきっかけについて話そう」
愛 「そうだな。私たちは大学で出会ったんだけど、
私は当時、お笑いサークルに入ってたんだ」
僕 「うんうん。でも、僕はサークルには入っていなかったんだよね」
愛 「あぁ。お前は何のサークルにも入ってなかった。
どうしてサークルに入らなかったんだ?」
僕 「う~ん、理由は色々あるんだけど、どのサークルもキラキラした人達の集まりで
何だか場違いだなって思ったんだ」
愛 「そっか。まぁ、サークルは人と交流したいって人達の集まりみたいなものだからな。
それでも、場違いなんてことはないんじゃないか?」
僕 「そうかなぁ…」
愛 「そうだ。お前はそのままでも十分面白い奴なんだよ。
もっと自信を持て」
僕 「ん~、僕って面白い?」
愛 「あぁ。昔と変わらず今も面白い」
僕 「どんなところが面白いのか聞かせて」
愛 「そうだな~。お前が食べていたおにぎりを階段から落として、
そのおにぎりを追いかけて階段から転げ落ちていったのを見た時は笑ったよ。
あれは最高に面白かった」
僕 「…あの時、君が僕を受け止めてくれたから今の僕があるんだ。ありがとう」
愛 「どういたしましてって、なんか照れるなぁ」
僕 「今度は僕が受け止める番だから、おにぎりを追いかける時は教えてね」
愛 「追いかけるか!」
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