表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第二章 銀髪の冒険者
63/436

三位一体


「あの人ヤバいな……化物だ」


「こら、赤髪!女の子つかまえて化物とか言うなー!」


 どいつもこいつも人の事を化物呼ばわりして。


 スパークの元へ二人が合流。

 三人が一ヶ所に集結する。


「よーし。リンク!ニーサ!二人とも。一撃で決めるぞー!」


 腰を落とし、剣先を大型のトカゲに向けて構える。


「了解した」


「わかったわよ。いつも通りね」


 残り二人も同じ姿勢で構える。

 空気が張り詰める。

 その空気を感じ取ったのか、最後の一匹になったトカゲが、三人にあらためて向き直る。

 静まりかえった森の中に、トカゲが舌を動かす音だけがきこえる。


 シュルシュル


「スタート!」

 

 リンクがダッシュで飛び出した。


 そこにいた二人とトカゲ一匹がリンクの叫びに呼応するかの様に動き出す。

 トカゲは蛇行しながらトリッキーな動きで突進してきた。


 突貫するリンクに重なる様に二人も続く。

 その勢いのままリンクが連続バク転から跳躍する。

 そのトリッキーな動きにトカゲが突進をやめた。急停止の衝撃で、落ち葉や土が空中に巻き散った。

 

 その時点で、トカゲは三人の動きを見失っているだろう。

 遠目で見ている私だからこそ、その動きを把握出来たのかもしれなかった。


 空中のリンクはきりもみしながら体を捻り、その勢いのままトカゲの眉間に剣撃を叩き込む。


 ニーサは突進から真横に跳躍。トカゲの視界から消える。そして、着地の反動を利用し、真横からトカゲに切り込む。


 一番後ろから突進しているスパークは地面を蹴り、超高速でトカゲの懐に飛び込む。体重と加速の勢いを乗せた強力な突きをトカゲの喉元に放った。


 三人の必殺の一撃が同時に炸裂した。

 トカゲのカラダが不自然な動きで跳ねる。

 

 ズドーン


 五メートルの巨体が地面に叩きつけられた。

 すでにトカゲは絶命している。


「三人とも凄い凄い!まさに必殺技ってやつね」


 素直に感心した。


「ハァハァ……オレ達のコンビネーションの技見てくれました?なかなかヤルでしょ。ヘヘッ」


「こんなの当然ですよ。ふぅ」


「はぁー、この技しんどいです。最後のキメ技にしかつかえないよぉ」


 この連携技、私止められるかなぁ。将来的に私がくらう事になるだろうし。南の魔女としては脅威ね。ふふっ。

 






ここまでお読みいただきありがとうございます。


気に入っていただけたら、下にある星マークから評価や、ブックマークをよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ