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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第二章 銀髪の冒険者
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冒険者たち

 振り返ると金髪の少女が立っていた。

 丈夫そうな布で作られた服。腰には剣。

 私とは違ってこの子は本物の冒険者さんかもしれない。


「こんなとこにいるなんて。あなた軍の方ですか?」


 こんなところをウロウロしていたのだ。軍関係者と間違えられてもしかたないかもしれない。


「ううん。違うわよ。多分あなたと同じかもしれないわね」


「なるほど。背中の剣と腰の剣……両手剣の冒険者ってとこでしょうか。私達は軍の依頼で施設の警備をしていまして。ここの基地跡も一日に何回か見回りにきてるんですよ。ですので、あなたは不審者に該当します。申し訳ないのですが一緒に来てほしいのです。特徴は……って、すごい綺麗な髪の色ですね……銀髪……えっ?銀髪?嘘でしょ!その背中にある布でグルグル巻きにされた剣……きゃ!あなた、もしかして銀髪の女剣士さんですか⁉︎」


 よく喋る子。『私達』って事は他にも仲間がいるってこと?

 面倒なのは嫌だし逃げちゃおうかな。

 あと銀髪の女剣士って何?


「みんなー!ちょっと来てー!銀髪の女剣士さんがいるよー!」


「ちょっとちょっと!状況がよくわからないのだけど。確認だけど、私は怪しい人ということで、軍に連行されるという事で間違いないかしら?」

 

 いや、確認とかいいや。逃げちゃお。


 ダッ!

 ダッ!


 背後で二つの気配が同時に現れた。

 赤茶色の髪と紺色の髪の少年だ。

 先ほどの女の子と同じ服装の少年が二人。年も三人とも同じくらいに見える。

 ヤバっ、挟まれた。

 空飛んで逃げるしかないかなぁ。

 見られて噂になると今後の行動に支障が……何より盾さんに怒られそうだ。


「うわぁ!ほんとだ!背中と腰にロングソード。美しく、腰近くまである銀髪。はじめまして!是非手合わせを。じゃ行きますよ!」


 赤茶の髪がいきなり剣を抜き構える。

 今にもこちらに飛び込んできそうな勢いだ。


「えっ?何?」


「いきます!たぁー!」


 一瞬で間を詰められた。

 蒼の剣も、あまり人の目には触れない方がいい。

 ここは自分の力で何とかしないと……


 腰を落とし、重心をやや前に移動させる。

 体を捻る動きのまま腰の剣を抜き放つ。

 狙いは相手の剣の根元。


 ガキーン!


 少年の剣が空中を回転しながら飛んでいく。


 「危なかった……」


 最悪、蒼の剣が守ってくれると思うけど、不意打ちとはいえ、あそこまで踏み込まれたのは閃光さん以外では初めてだ。

 

「いてて、手が痺れて駄目だ。銀髪の剣士さん恐れ入りました。完全にオレの負けです」


「ちょっと!いきなり切りかかって来るとか危ないじゃない!説明を求めるわよ」


 


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