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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第一章 魔法戦車と魔法少女
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栗色の髪の少女


「はぁ、さっぱりしちゃった。私の家のお風呂大きくて気持ちいいでしょ?あっ、でも正確には自分の家ではないけどね」


 となりにいる少女の栗色の髪を乾かしながら顔を覗き込む。

 今気付いたけど髪型は私とお揃いだ。


「はい、フレデリカ様!あたしお風呂はじめでした!いつもは魔法で体も服も一瞬で綺麗にしてたので。こんな体験貴重です!」


 鎧を取ってしまうと、どこから見ても懐っこい普通の女の子だ。私の妹にしたいくらい可愛い。口調も前より、だいぶ可愛くなった。


「気に入ってもらえて私も嬉しいわ。今度からお風呂入る時は一緒にはいりましょ」


「はい!今まで、『人間は入浴とか面倒な事するんだなぁ』とか思っていましたが目から鱗です!」


 そして、この部屋ともこれで最後だ。

 もう、ここに戻る事は出来なくなる。必要なものは今回収しなくてはならない。

 シャルとお揃いのバングルはすでに身につけている。

 使い慣れたフライパンや鍋は名残り惜しい。

 住むところも見つけないといけないし、しばらくは慌ただしい毎日になるかもしれない。


 部屋を見渡す。

 部屋の至る所に思い出がある。


 ホークと思い出……

 シャルとの思い出……


 私の人生にとっては両方とも楽しく素晴らしい思い出だ。

 


 軍服はもう着ない。

 私はもう、この国の人間ではないから。

 とりあえず動きやすい服装でいいかな。色は白くない方がいい。返り血を浴びたら目立つもの。

 主に持ち出すのは小物だけだ。

 お気に入りの服も諦めをつけた。

 隣にいる少女を見ると、すでに銀色の鎧を身にまとっていた。

 すっかり聖騎士だ。


 これで準備は万端かな。



 

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