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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
新第二章 復讐の女王
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早めの再会 その4


「だけど凛ちゃんまで裸になる事ないと思うのよね」


 何故かゼロ距離密着している肌の感触から、彼女が何も身に付けていないことがわかる。


「まぁ確かにそうなんですけど。でも、フレデリカさんが目覚めて、自分だけ裸だったら恥ずかしくないですか?私の優しさと思いやりですよ。女子同士だし問題ないですよネ」

 

 くわぁ。


 美少女スマイルが突き刺さる。

 この微笑みの前では全ての人類が無力と化す。

 でも私は知っている。早坂凛という人間は、この子の御先祖と同様に、同性にも強い好意を抱くことができる。

 相手が()()でなくとも、その容姿で相手を自分のフィールドに引きずり込むのだ。


「そ、そうなんだ。ありがと」


 わかっているのに、この始末だ。

 絶対顔赤くなっている。


 とりあえず起きて出掛ける準備をしよう。

 一刻でも早く目的を果たさなければ。


 それから私は朝食を頂き、血液検査の為に女坂(めさか)探偵事務所へと向かうのだった。


 注射器一本分の血液を採取され、休憩室で休んでいると凛ちゃんがやってきた。


「おつかれさまです。無事に終わったみたいですね」


 手にはトートバッグを持っている。

 水着は自分で用意しないといけないみたいな事を言っていた。私のも用意してくれると言っていたから、きっとソレだろう。

 

「うん。せっかくの休日なのにゴメンね。私なんかに付き合わせちゃったりして」


「いいんですよ。フレデリカさんとデートなんて楽しみでしかなかったですよ。それとフレデリカさんの水着も用意してきまし。サイズは昨夜測っといたからバッチリです」


 いやいや。私には採寸した記憶がないのだけれど。


「そ、そうなのね。ありがと」

 

 採寸に関しての追求は置いといて、用意してくれた水着の着心地は動きやすくて最高だった。競技用の水着らしく、水の中でも動きやすい。せっかくなので一着貰っていこう。


 こうして、昨夜摂取したカロリー分をプールで無事に消費し、女坂探偵事務所が用意してくれたホテルで眠りについた。



 

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