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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
新第二章 復讐の女王
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早いめ再会 その3


「おはようございますフレデリカさん」


 美少女に起こされるのは目覚めがいい。

 これまで何度か体験しているが、もれなく気持ちよく起きれているから間違いない。

 

「おはよ……凛ちゃん。ちょっとだけ羽目を外しちゃったかも。ご飯とお酒が美味しくて。摂取しすぎた栄養消費しないとヤバいかもしれない」


 昨夜の『お久しぶり会』と称した飲み会は凛ちゃんのお家で決行することとなった。

 その会で用意された料理が美味しくて過剰に摂取することになってしまった。現段階での体重の増加は、戦闘力の低下へとつながる。天界に殴り込みを計画している身としては、意識が低いと言わざるをえない。


「フレデリカさん楽しそうでしたし。よかったです。私も楽しかったですよ。今日って型を調べるのに血液検査するんですよね?それ終わったらジム行きます?よかったらですが。プールもあるからカロリー消費にはちょうどいいですよ」


「えっ⁉︎行く行く!プールかぁ。すっごい久しぶりなんだけど。何故だかワクワクする」


 ……いかんいかん。意識の下降が止まらない。

 こちらの世界に来た本来の目的から、だいぶ逸れはじめている。まぁ、体の状態を良好に保つ為のプールだから許されるとは思うけど。トレーニングみたいなものだし。


「それじゃあ決まりですね!とりあえず朝ごはんにしましょうか?聡さんが朝食を用意してくれているんで」


 『聡さん』というのは凛ちゃんと一緒に住んでいる男性の『日向聡』さんのことだ。

 ちなみに、ここは彼の自宅であって、凛ちゃんは居候という立場だ。

 でも。男女が同じ屋根の下で生活している時点で特別な関係な気がするのだけれど。

 特にこの二人。見ているとわかる。凛ちゃんは彼に特別な感情を持っている……っていうか絶対にお互いに好きだ。

 別に羨ましいわけでは…………

 くっ、こんなの羨ましくないわけがない。

 私だって遥か昔に、こんな感じで恋のパワー全開でキュンキュンしていた時期があるのだ。恋する素晴らしさは知っている。

 あの二人を間近で見ていると、私なんて邪魔者でしかない。まさに愛の巣に居座るお邪魔虫だ。

 

「だめだ……なんか落ち込んでくる。考えるのやめよう。とりあえず朝ごはんをご馳走にって……何となく勘づいていたけど。なんで全裸なんだ私。ちょっと凛ちゃん。前も言ったけど、寝ている間に勝手に服を脱がすのは良くないと思うのよ」


「だってフレデリカさん寝ちゃうから。お布団に入るのに服は脱がないといけないですし」


 この子は眠っている相手の服を、しかも下着まで脱がすという特技を持っている。前回の滞在時にも幾度と脱がされたから慣れたけど。これは彼女の持つ隠密技能の一部だろうか。

 


 

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