表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
新第二章 復讐の女王
388/436

記憶 絶望 その7


「目覚めなさい。フレデリカ。もう腕も再生したはず。これで貴女は私の従属となりました。これより存分に働いてもらいます。過去のことは忘れなさい。貴女は救われたのですから」


 天使の言葉通り、フレデリカの傷は癒えていた。

 そして感覚で理解した。

 この体が滅びることはない。

 死という概念から解放されている。

 それともう一つ……

 天使ガブリエルには逆らうことが出来ない。


「さぁフレデリカ。まずは目の前の獣を処理しなさい。汚らわしい時の貴女の姿です。惨たらしい姿に変えてあげるといいでしょう」


 フレデリカは思った。

 この天使も汚らわしき存在。

 理解もした。

 私は、()()汚れた天使の従う者となったことに。

 だが幸いなことに、()()()との利害は一致している。

 心の底に秘める闇に天使は気付いていない。

 彼女は『憎しみ』と『忘れ得ぬ愛』の二つを、天使となった身体に残す事ができたのだった。


「わかっているわ。あそこにいる()()()をバラバラにすればいいのよね?そうね……同じ目にあわせてやる……四肢を切ってから、()()()()を引きずりだしてあげればいいのよね?」


 それから一時間後。冥王龍の命の灯は消えた。

 フレデリカの言葉通り、ゆっくりと命を削られて。

 そして、元の巨体な姿に戻った龍の眼球に剣を突き立て、涙を流しながら笑っているフレデリカが立っている。

 

「なかなかでしたよ。さぁ戻りましょうか。貴女には他にも仕事があるのですから。くっくっくっ……腐っても神の右腕だった存在。さぞかし強い力を持った者が生まれてくるでしょう。私の系譜を作る役目を果たしてもらうとしましょうか」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ