表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
新第一章 魔界の女王
319/436

高度一万五千メートル  その2


 この子は私の出来ない事を簡単にやってのける。

 多分だけど、魔力供給をした蒼の剣と本気で戦ったら……勝てない気がする。特に、魔道士らを空間ごと切った技の対抗策は今だに見出せない。

 これじゃあ昔の『タンク』時代と何も変わらない。

 今の私は蒼の剣が所有している燃料タンクみたいなものだ。


「………………」


 全然笑えない。冗談としては使えないかも。

 まぁ『タンク』の存在自体が歴史から抹消状態だし、このジョークは誰にも通じないかもしれないけど。


「マスター。目標を捉えました。現在地から十八万キロの地点です。予測よりも超高速で接近中の為、現時刻から射撃を開始してください。命中率向上の為、私自身をマーキングとします。あらゆる事態を想定し、マスターの一割分の魔力のチャージを推奨いたします」


「わかったわ。おいで蒼の剣」


 柄を握り魔力を送り込む。

 魔力が抜けていくのがはっきりわかる。

 いつもは私が力を込めているだけだけど、今は蒼の剣からも積極的に吸収している。いつもよりも急速に魔力が減っていくのがわかる。


「これなら普段から少しずつ魔力を渡しておけばよかったわね」


「そうですね。今回のオペレーションから学習しました。今後、マスターさえよければお願いします……マスター。予定量の魔力エネルギーがチャージできました。射撃体制へと移行しましょう」


 私の手から離れた蒼の剣は魔導砲の先端部で空と対時する。

 

「では、私は一足先に目標まで跳躍します。跳躍と同時にターゲットに張り付きますので……計算上十五分後に発射をお願いします。私の方で誘導しますので、そのまま撃ってください。都度、修正しますのでお願いします」


「それより、あなたは大丈夫なの?移動先って宇宙で過酷な環境でしょ?それに魔導砲の直撃が当たっちゃったら……」


「問題ありません。高レベルの絶対障壁を張りますので大抵の衝撃はガード可能です」


「ははは……もう何でもありね」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ