表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第五章 ゴッドブレス
229/436

叡智の遺産 その2


 三人の勇者が一斉に動く。

 天使に対して三方向から攻撃を仕掛ける。

 しかし、見えない壁が三人の剣を弾き返した。


「私の絶対防御その2ですよ。自動防御(オートリフレクター)。私の注意がある限り、四つの障壁(バリア)が自動で攻撃をガードします。相当なスピードで来ないと余裕で間に合っちゃいますよ。ふふふ」


 突破口を見失い、三人が距離をとった。


「さすがに手強いな。リンク!ニーサ!バリエーション四十二で打ち崩す。各自、必殺の一撃で仕掛けるぞ!」


 バリエーション攻撃。

 あの三人の必殺連携攻撃だ。

 私も初見の時は見極められなかった。


「バリエーション?ああ……なるほど。勇者よ。その攻撃は部下の天使より聞いているぞ。三人の連続攻撃だろう?先の攻撃は囮で、隙を生み出し。その後の攻撃でトドメを刺す。そんな連携、一個一個の攻撃に注意すればいいだけのこと」


「あーあ。バレているのか。だがオレらにとっては必殺の一撃。それに誰の攻撃が本命の一撃か見極められるかな?確率三分の一だ。いくぞ二人とも!」


 三人の姿が消えた。

 以前、私が見たのはニーサの攻撃が本命だった。

 先の二人の派手な攻撃に注意を注がせ、死角から気配を消してのニーサの一撃。今回は……


 ゾワゾワ


 突然、鳥肌が立つような巨大な闘気が現れた。

 天使の頭上だ。この闘気は……スパーク。


「すへの闘気を、この一撃に込める!バリアーごと貴様を貫いてやる!闘気爆炎(オーラファイヤー)突き(ストライク)!」

 

「意表をついて最初の攻撃が本命か。だが甘い。私の四枚の自動防御(オートリフレクター)は重ねる事も出来るのだよ。その決死の一撃も二枚重ねのバリアーを使えば余裕で……ぐはっ!」


 天使の胸から剣が突き出ていた。


「天使さん正解。一撃目が本命よ」


 ニーサだ。

 彼女は、天使の自動防御(オートリフレクター)からも存在を消せるというのだろうか。


 ザシュ!


 二人の勇者はこの隙を逃さない。

 正面からのリンクの袈裟斬りが天使の体を二つに切り分ける。


「これでダメ押し!」


 スパークの渾身の突きが天使の頭部を串刺しにした。


 すごい。

 あの子たちがやってくれた。

 やはり世界を救うのは勇者の役目なんだ。


 三人が剣を振り払う。

 分断された天使の体は重力に引かれ、地面へと落ちていった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ