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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第五章 ゴッドブレス
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タマヨリ その7


 うーん。よく寝てしまった。

 頭がスッキリしている。

 なんの予定もない休日の夕方みたいだ。やる事なくて一日寝てしまったみたいな。

 

「フレデリカ様?目がさめましたか?」


 知っている声が聞こえる。

 これは……えっと……叡智さんだ。


「叡智さんおはよ。あぁ……なんかよく寝ちゃったみたい。もしかして夕方まで寝ちゃった?」


「フレデリカさまぁ。寝ぼけてないでください。朝ですよ」


「そっかぁ。ほんとよく寝たよー。もう体力全快って感じだよね。ねぇ、なんかお腹空いたから朝ごはん食べたいな」


 それにしても気持ちいい朝だ。

 窓から太陽の光が差し込んできている。

 今日はいいお天気なんだ。

 お庭で朝ごはんしようかなぁ。


「あっ起きたの?朝食用意してあるよ。顔洗ったら、こっちにおいでよ」


「ありがと……って誰?……うわぁぁ!あれ⁉︎ココどこ……わぁぁ太陽の巫女!」


 服は武闘着でもないし黒髪は上げているけど、朝食のお誘いをしてきた声は間違いなく太陽の巫女だ。

 記憶が正しければ、私のことを本気で殺しにきた相手なのだけど。

 なんか、いろいろ記憶が蘇ってくる。


「あなた私のこと殴ったよね!力いっぱい。私は寸止めしてたのに。すごい痛かったんだよ。死んだかと思ったよ!」


「ごめんごめん。結果的に生きているんだからイイじゃん。それに、最終的にキミの命を救ったの私だから」


 なんか喋り方が軽すぎる。

 あの仰々しい口調はどこに行ったのだ。


「あっ。もしかして私のイメージが違くて戸惑ってる?今の私が素の私だから。一応、神様直轄の巫女だからね。お勤め中は神の遣いみたくやってるんだよ。ちなみに老婆の姿も違うから。あの姿は節電モードで有事の時用にエネルギー貯めているんだよね。よろしくネ」


「『よろしくネ』じゃない!私の話、全然話聞いてくれなかったじゃない!」


「まぁまぁ。話はご飯食べながらにしよっ。ほらっ。そっちのお嬢ちゃんも」


「ありがとうございますお姉さん。是非是非いただきます。昨夜に頂いた筍ご飯は絶品でした」


 叡智の聖騎士が食べ物で懐柔されていた。

 





「なるほど。つまりは、あなたも元々は私と同じ神様関係者ってわけなんだ。で、いろいろあって今の状況になってしまったわけか。そっか……辛かったね。頑張ってるんだね。よしよし」


 頭を抱き寄せられ、頭をなでなでされる。

 

「もう全部受け入れたんだ。だから大丈夫だよ。ありがと」


「そうだけど。フレデリカはえらいよ。ほんと。私のことはタマヨリって呼んで」


「うん。ありがとうタマヨリ。同じような立場の人と初めて会ったから本当に嬉しいよ。よかったら友達になってほしいな」


 


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