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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第五章 ゴッドブレス
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ショーナン国 その1


「うわぁー!なんか分からないけどスゴイ!」


 赤くて小さいお家が縦に重なっている。しかも五軒も。

 

「ねぇねぇ叡智さん!あれって上の方に住んでいる人って大変だよね。ねっ?あっ!見て見て!その隣にある大きなお家はどうなっているの?真ん中の部分が空洞で普通に人が通り抜けてる!」


 見るもの全てが珍しい。

 世の中には、まだまだ知らない事が沢山ある。

 生きていて良かったよー。


「ちょっとフレデリカ様。目をキラキラさせながらはしゃぐのやめてくださいよ。見られていますよ。完全におのぼりさんじゃないですか」


「いいじゃない別に……あっ!アレ美味しそうなんですけど!カラフルでかわいいし。ねぇ閃光さん。あれなんですか?」


「はい、フレデリカ様。あれは『ダンゴ』という菓子です。穀物を原料とした、この国を代表するお菓子と言っても過言ではありません。さらにダンゴと言っても種類があり、練り込む素材によって様々な味が楽しめるという…………」


 ははは……閃光さん、いつもより饒舌ね。しかも早口だし。

 この国が好きなのが伝わってくる。

 

「じゃあ二人とも。その『ダンゴ』を食べてみましょう。私はあのカラフルなのがいいけど」


 それぞれ好みのダンゴを手にベンチに座る。このベンチも私の知っているものと違う。背もたれがない。

 

「何これっ!なんか初めての食感!こんなに柔らかいのに、しっかりとした食べ応え。感動しちゃうよー……って二人とも、普通に落ち着いちゃって。感動とかないわけ?」


「フレデリカ様は逆にはしゃぎ過ぎです。あたしたちは月に何回かは来てますので。割と食べ慣れています」


「えっ?そうなの?」


「はい。だから今も買い物できたんですよ。この国の通貨を持っていないと買い物できませんから」


 叡智の聖騎士が、いくつかのコインを見せてくれる。

 色の違うコインに、それぞれ数字が書いてあるが全く価値がわからない。

 まぁ、それはいいとして。

 何かわからない怒りが湧いている。


「もう!なんか気に入らないから今日は食べ歩くわよ。さぁ案内して。この街に慣れているみたいだし。ねぇ二人ともー」


 





 

 

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