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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第四章 魔剣屋
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ダンダン団らん その5


 窓からの日差しが眩しい。

 お日さまの位置からすると、お昼くらいだろうか。


「ふぁぁ……だいぶ寝てしまったかも」

 

 朝まで大変だったから仕方がない。

 いろいろ大変だったけど、『赤ちゃんが生まれる秘密』はニーサちゃんに伝わった。

 これで私の任務は完遂だ。


「おはようございまぁす。フレデリカさん」


 私を覗き込む女の子が現れる。

 ニーサちゃんだ。

 そうだった。勉強会が終わって、そのまま一緒に寝ちゃったんだった。


 チュ……


 唇が何か柔らかくて温かいもので包まれる。


「んぅっ⁉︎」

 

 ニ、ニーサちゃん⁉︎


「おはようのキスですよ。フレデリカさん」


「お、おはようニーサちゃん。ちょっとびっくりしちゃった」


「ふふっ。びっくりさせようと思ったんですよ。大成功ですね」


 な、なんだ。そういうこと。


「もぉ。いきなりだから驚いちゃったよ」


 まぁ、いたずらっ子なニーサちゃんも可愛いいからいいけど。

 でも、いたずらとはいえ唇にキスしてくるなんて。なかなか大胆な子だ。それだけ私に気を許してくれているのかな。いままで、そんな風に踏み込んで来てくれる人は少なかったから嬉しい。


 さて。ニーサちゃんのおかげで目もさめたし。ホークのところに戻らないと。


「ねぇ?みんなのところに戻る前に、ウチでお弁当作っていかない?全員の分」


「はい!わたしも同じ事考えてました。張り切っちゃいますよ、わたし」


 とびきりの笑顔で賛同してくれる。

 よかった。結構な衝撃的な勉強会だったけど、変なトラウマにはならなかったみたい。いつもの元気なニーサちゃんだ。


「それじゃあ準備しましょ。私もニーサちゃんに負けないくらい頑張るね」


「…………昨夜はフレデリカさんに……ちゃったし……もらわないと……」


「んっ?何か言った?よく聞こえなかったんだけど」


「ううん。何でもないですよ。さぁ!準備しましょう」


 私の手を握りベッドから起こしてくれる。

 そのままエスコートしてくれるように引っ張っていってくれる。

 よかった。今回の騒動もいろいろあったけど、ニーサちゃんの件も含めて全てまるく収まった。

 ホーク達もニーサちゃんの事心配してると思うし、早く帰ってあげよう。

 




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