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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第四章 魔剣屋
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脱走兵 その3


「意外と早い再会だったわね……っていうか、よく私の家を突き止めたわね。しかもステルス魔法かかっているのに」


 そうなのだ。私の家にはステルス迷彩魔法が常に発動している。

 この魔法が付与されたものは、そこに『それ』がある事を、しっかりと脳で認識していないと存在に気付くことができない。

 簡単に言えば『一見様お断り』なのだ。

 つまり、どんなに凄腕の探索のプロだろうが暗殺者だろうが、自力でこの屋敷に到達する事はできないのである。


「なんて事はない。三勇者の少女に張り付いたのだ。彼女がフレデリカ・クラークと頻繁に接触している事はわかっていたからな」


 なるほど。ニーサちゃんを尾行したという事ね。

 この事はニーサちゃんには黙っておかないと。彼女、責任感じて落ち込んじゃうだろうし。


「まぁ、いいけど。それで何の用なの。ここは私たち以外は誰もいないから、派手にやっても大丈夫よ」


 ちょっとだけ大袈裟に拳を握り、指をパキパキ鳴らしプレッシャーをかける。


「いいや。今回はやり合いに来たわけではない。次のターゲットについて教えといておこうと思ってな」


「どーでもいいわよ。そんなの。そんな事で、こんな辺境まできたわけ?殺し屋さんっていうのもヒマなんだ。ご苦労様」


 皮肉たっぷりに言ってやったのに、表情は変わらないのが癪だ。


「わかった。それじゃあな。ちなみにターゲットは脱走兵だ。元アクワ軍の。いろいろ内部事情や機密事項を知っているようでな。王国直々の依頼だ。名前は……」


 私の知っている人物の名前が聞こえた。


「お前ぇぇ!」


 体が勝手に動いていた。

 右手を魔力で鋼に変えて、殺し屋のみぞおちに突きを繰り出す。


 ドスッ!


 ヒットしたが手応えがない。

 あたる寸前に後ろに飛び退いて威力を殺された。


 殺し屋の口から出たもの。

 それは私が何度も何度も呼んだ名前だった。

 その名は……

 

 『ホーク・バーナー』

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。


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