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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第四章 魔剣屋
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脱走兵 その2


 本日の朝食メニューは


『目玉焼きと厚切りベーコン』


 となっている。

 カリカリのベーコンも美味しいけれど、この厚く切ったベーコンの方が私の好みだ。スモークされていて香りが食欲をそそる。

 やっぱり、この組み合わせが朝食界隈でナンバーワンだ。

 もちろん、このコンビにはトーストが合う。

 トーストの上にのせて頂く定番パターンから、半熟の黄身をパンに付けるというのもアリだ。テーブルマナーなんて関係ない。


「盾さん。とても美味しかったです。ごちそうさまでした」


 今朝の朝食当番は盾の聖騎士さんだ。


「いえいえ、お粗末様です」


 盾さんが不思議な言い回しをする。

 閃光さんからの教えらしいけど、相手の事を想って発する事だから、素敵な言葉という事になる。


「盾さん。食器洗うの私も手伝うから…………!」


「フレデリカ様!」


 突然、閃光さんが立ち上がる。


「うん。わかってる」


 外に何物かの気配を感じる。

 盾の聖騎士と叡智の聖騎士も同様に気付いているみたいだ。

 私だけは、この気配を知っている。

 あの時の殺し屋。

 

「ねぇ、みんな。この気配って、この前話した例の殺し屋さんだと思う。みんなには危害はないと思うから私だけで話してくる。だから待っていて」


 三人を安心させる為、笑顔をつくる。


「ほら。知っているでしょ。私の力。今の私はこの世界で最強だから。誰にも負けないよ」


 悪魔の力を押し付けられて半年以上。

 私の中で共存していた英雄の力である『神の力』と、悪魔から押し付けられた「魔界の力』が交わり掛け合わされ、一つに融合された。

 その化学反応的な現象は、とてつもない力を私にもたらした。

 私の知る限り、この世界に敵になりうる者は存在しない。

 でも、私はこの力を無闇に使う事はしない。

 私の中に元々あった『英雄の力』は、この世界の平穏を守る為の力だ。

 その根本的な、力の存在理由に従い、世界のトラブルや大切な人の為に使っていこうと思う。

 まぁ、私自体が不完全な人間だけど、間違えた使い方をしようとらしたら、聖騎士たちが正してくれるだろうから安心している。

 

「せっかく四人揃っている休日なんだし、あとでお茶でもしながら楽しくお喋りしましょ。それじゃあ行ってくるね」


 


ここまでお読みいただきありがとうございます。


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