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ゴッドブレス 魔法戦車と戦少女  作者: きるきる
第四章 魔剣屋
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追跡者 その2


 スタッ……


 呼びかけに、男が建物の屋根から地面に降り立つ。

 

「貴様何者だ?その力普通ではない。この街にいる強者は全員把握している。お前のデータはリストにはなかった」


 自分の攻撃を、ことごとく防がれたにも関わらず冷静だ。少なくとも見た目には一切動じている様子はない。精神的にもなかなかの強者かもしれない。やはりこの場で和解なり、なんなりの対応はしておくべきかもしれない。


「私が何者かなんて重要じゃないの。私の要望としては、私のお店や従業員、友人に余計なお節介をかけないでほしいの。そうしてくれるなら、私たちはジブリ商会さんに面倒をかけたり、私たちから危害を加えたりしない。もし、このお願いを聞いてくれないなら、いまこの場で、あなたに対して何らかの攻撃的な対応を取ることになるけど」


 警告はした。おそらく素直には聞いてくれないのは予想がついているのだけど……って言ってるそばからっ!

 飛んできた物体を蒼の剣で叩き落とす。


 ドッゴーン!


 火薬系の飛び道具だった。爆発の効果範囲が広い。


「まったく……」


 私は無傷だからいいけど、このまま続けたら街や人に被害が出てしまう。

 いい加減に……もう許さないから。


 半径二十メートルの範囲で魔力のフィールドを展開する。

 このフィールド内での私は誰よりも速い。この範囲内なら望む座標に瞬間移動ができるからだ。

 暗殺者の気配を探る……


「いた!範囲内!」


 魔力をターゲットの位置へと射出する。

 そして、その位置へと移動のイメージ。

 一瞬で景色が変わる。


「なっ!」


 ターゲットが突然目の前に現れ、さすがのベテラン暗殺者も隙が生じる。

 空中での背面回し蹴り。

 手に持っていた炸裂弾をまきちらしながら下へと落下していく。


「あちゃー。さすがにこの高さから落ちたら死んじゃうよね。仕方ない。人殺しはしたくないし助けてあげようかな」


 男が潜んでいたのは、街で一番高い構造物の時計塔だった。

 高さは三十メートル近くあるかもしれない。

 男の落下地点に魔力を飛ばす。

 再び景色が変わる。

 視線を上に向けると、私が突き落とした相手が落ちてくるのが見えた。

 

 


 

 

 

 

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