幕間其の惨〇〇さんのお考え
あの人が洗面所に座り込んじゃった・・・頑張ったね♪
あっ! 口とか首の周りがびちゃびちゃになっちゃってる。大変、拭いてあげないと・・・えっとタオルタオルっと・・・。
ふふ、柔軟剤のお陰でふんわり柔らかくていい香りがしてる。まずは、首の周りをごしごしっと・・・あ、こら暴れちゃ駄目だよ? だぁ~め。わたしが拭いてあげるの~、抵抗しても許してあ~げない♪
ご~しご~し・・・うん、綺麗になった。
む、これは余計なことを考えてる顔をしてる。わたしはあなたを愛して甘やかすの、絶対に死なせてなんかあげないんだから・・・悪い子は自分でタオルを洗濯機に入れること!
よしよし、ちゃんと洗濯機に入れて偉い! って、これは流石に子供扱いかな? ちょっと反省・・・てへっ!
あ、あの人が洗面所から出て行っちゃう・・・もう、電気消し忘れてるぞ!
ポチッと・・・うん、ちゃんと消えた。出来る妻はこういう細かいところできっちり節電していく物なのよね。
さてっと、わたしも一緒に行って夕食を温め直さないと・・・そうして、あの人の後ろに続いて歩いていると、ペチャリと床に付いちゃうわたしの血が気になっちゃう。
背中の包丁、抜けないのかしら・・・そこから、血が流れちゃってるのよね・・・。あ、でも他の部分は生前通り綺麗なままなんだからね!?
ん~、なんとか出来れば嬉しいんだけど・・・でも、これのお陰でわたしが今どこに居るのかあの人に伝わってるところもあって・・・難しい問題よね。
そんなことを考えながら、わたしはあの人の後ろ姿を見詰めた。あまりがっしりはしていないのだけれど、それでも女のわたしよりも広い背中・・・でも、今日はちょっと疲れてるみたいね。遅くまでお仕事だったんだから仕方ないけど・・・あ、そうだ!
うふふ・・・えいっ♪
わたしは掛け声を共に、あの人の背中にひょいっと抱き着いた。も・ち・ろ・ん、女の武器、男の人の大好きなおっぱいをぎゅ~って押し付けてあげるのを忘れない。
幽霊だからあったかくは無いけど、柔らかさはそのままだし、わたしって大きい方だったから、むにむにっていっぱい押し付けてあげられるのよね~。ふふ、今日一日がんばったご褒美よ、あ・な・た♪
ふふ、温かい・・・あなたの体温が冷たくなっちゃったわたしを温めてくれる。これ、わたしにもご褒美になっちゃってるね♪
ぎゅ~・・・・・。
はい、終わりっと・・・ずっとこうしてたいけど、キリが無いものね。
それじゃ、わたしはキッチンでお料理温め直してくるね♪
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