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戯言

作者: ひろと

頬杖をついて窓の外を眺める。空は青く澄み渡り綺麗だった。退屈な授業の暇つぶしにはちょうどよかった。時々教室に目をやり、あの娘の横顔を眺める。今年受験だからなのかどこか真剣な顔つきだった。いつまでもこうしていたかった。春の心地良い陽射しに当てられながらそんなことをしているとあっという間に時間が過ぎていった。そしてチャイムが鳴り急に周りが騒がしくなった。授業が終わったらしい。周りに友人がやってくる。他愛のない話で盛り上がっていた。興味のある話だったがふとあの娘が気になった。ちらっと視線を向けてみる。相変わらずその笑顔でみんなを楽しませてる。そんなあの娘に見惚れていると、チャイムが鳴る。もう授業が始まってしまうみたいだ。でももう少し見ていたくて、視線を向けていると目が合ってしまった。あの娘はにっこりと微笑んでくれた。ドキッとしてしまったが頬杖をついて気にしていないフリをした。再び窓の外を眺める。先程と同じ空が広がっている。そこに美しさを感じたが、どこか退屈に見えた。あの娘を見てみる。また目が合ってしまった。微笑んでくれた。どうしてだろうか、あの娘の笑顔はいつ見ても飽きない。そういえばあの娘はいつも目が合うたびに口を動かして何かを伝えようとしている気がする。今日は何故かそれが気になった。口元をよく見てみる。(いつまでここにいるの?)そう伝えようとしている気がした。どう言うことだ??。、?!・、!、。?、。?。?!.............!、?❓!!,…¿❗️。そこで彼は目が覚めた。そして彼は気づいた。あれは夢だったのだ。あの娘は彼が作り出した妄想。そして彼はまた眠りにつく。夢の続きを見るために。叶いもしない恋の行方を追うために。自分を見つけるために。

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