登場神秘 第三章
連続投稿
二話目
複合魔術
【聖炎、神爆、其は煉獄】:神聖魔術と精霊魔術の双体系複合魔術。主には、呪文と魔法陣、両方を使う儀式詠唱によって、複数人で行使される大魔術。これを一人でやると学院の定める冠位級魔術師。極限まで圧縮した極小熱球を放つ。極小熱球の状態で、焼気が空間を歪め、目を融かすほどであり、解放されれば、大気と大地を焼滅させ、その後の気圧変化による余波で数回、大地が刷新される。熱波ですら、灰塵を残さず、焼滅させるので、神聖魔術の体系が組み込まれていない場合は、おそらく、汚染土壌が出来上がる。また、神聖魔術によって、人類には影響が無い。
召喚魔術
【召喚】:未契約の幻獣を呼び出す。
【四神召喚顕現】:四神を召喚、顕現させる。
【感覚共有】:幻獣と感覚を共有する。
【送還】:召喚した幻獣を送り還す。
時空魔術
【保管】:時間を固定し、状態を維持する。
【亜空間創造】:時間概念のない空間を作り、固定し、収納空間にする。
【屈折結界】:空間ごと、光の屈折率を弄り、姿を隠す。
【隔離空間】:隔離された空間を形成する。その空間での行動は、外界に影響を及ぼさない。
【転移門】:空間を接続し、距離を0にする。安定した門での移動は、特に危険はないが、狭い。
【転移陣】:空間外に道をつくり、瞬時に移動させる。大人数の移動に適する。
【瞬間移動】:個人での移動。非連続の時空を同位させて移動するため、真に瞬間のことである。コンマの時差もない。
【逆転した方向性】:逆ベクトルを、対象としたベクトルに当てることで、相殺する。
契約魔術
【強制・隷属】:隷属契約を施す。犯罪奴隷もいるので、強制術式である。
死霊魔術
【死霊創造】:死体を使って、魔人形を作る。
【道連れの炸裂】:死霊を自爆させる。
神聖魔術
【浄化】:汚れや穢れを清める。屍霊を成仏させる。
【鎮魂火】:死体を弔う聖炎。
【解呪】:呪いを解除する。
【聖雷招来】:正の魔力によって、聖雷を形成し、対象に放つ。聖雷は、雷の特性を持つが、特に負の存在に効果を発揮する。正、または、中庸の存在は、何の対策をしなくとも気絶で済む。
【祓魔の刃】:正のチカラを自身の武器に付与する。
精霊魔術
【精霊の輪舞】:様々な属性の魔弾を一気に放つ攻撃魔術。
・光熱系
【光球】:光球を浮かべる。
・風雷系
【風霊の悪戯】:防音の結界を展開する。
【風刃】:空気を圧縮、激しく渦巻かせ、風の刃を形成、対象に放ち斬り裂く。
【風霊の加護】:風の結界を形成。主に矢などの飛び道具を防ぐ。
【真空】:真空状態を手元に作り上げる。窒息の概念を魔力で増幅するため、窒息した者は瞬時に気を失う。
【雷蜘蛛の巣】:蜘蛛の巣のように放射状に、電撃を放ち、範囲内の対象を感電させる。込める魔力によって、麻痺、気絶、死と威力は変動する。
【爆風衝波】:自身を中心に、爆風が吹き荒れる。
【雷飛槍】:槍を象った雷で攻撃。通り道として空気を薄くしなければならないので、魔力で軌道が感知される。ただ、雷速なため、普通は発動時点で対処不可能。
【神鳴の裁き】:雷の音を再現し、増幅する魔術。余りにも大きな音は脳すらも震わせ、気絶させることができる。音による攻撃は防ぐ手段が限られる。
詠唱呪文「風と雷を司りし精霊たちの王 雷皇
其は自由を尊び されどこの願い聞き届けたまえ
我が眼前の敵に 其の裁きを」
・氷水系
【吃驚水】:水を浴びせて、目を覚まさせる。
【冷却】:対象を冷やす。
【凍てつく雪原】:範囲内の地面を凍り付かせ、そこに立っている者すら凍らせる。
【氷華の円盾】:華のように展開された氷の盾。花弁のような形状は重なり合うことで、強度を高めている。なお、本来は空中に浮いた形で展開され、使用者の周囲を浮遊している。作中で、シトナが見せた発動手順や使用法は、シトナ個人の工夫によるもの。
【氷嵐】:氷片で、対象を襲う攻撃魔術。作中で、シトナが見せた発動手順は工夫によるものだが、こちらは割とポピュラーな工夫方法。
【樹氷森林】:【凍てつく雪原】によって、形成された氷床からランダムな位置で、巨大な氷柱を形成、さらに枝を作ることで、樹氷による森林を作り上げる。戦場形成魔術。また、樹氷は、魔力の許す限り自由に操作可能。
・地系
【地霊の枷】:土で枷を作る。強度は魔力量に依存。
心霊魔術
【読心】:霊体の状態から、心を読む。
【握心】:霊体の心臓を握り潰し、心臓発作を引き起こさせる。発動には肉体への接触を必要とする。
【気絶】:霊体の脳を乱し、気絶させる。脳に近い位置に触れているほど、成功率が高い。
【魅了暗示】:霊体に干渉し、徐々に思考力を奪い、好意を植え付ける。
【霊獣化】:獣人の覚醒種専用魔術。自身に宿る獣と妖精の血を設計図に、霊体を獣や妖精のそれに近づけ、自身を強化する。見た目には、獣面になり、髪が自身の属性に影響される。
【霊体改造】:霊体を弄ることで、肉体を強化する、或いは、弱体化させる。
魔力操作・派生技術
【念動】:魔力を浸透させた物体を、思念で動かす。
【念話】:魔力線を繋げた相手と思念で会話する。伝える意思のないことは、伝わらない。
【障壁】:魔力で作る壁。魔力量に強度を依存する。作る位置によっては、空中歩行も楽しめます。
【魔装】:余剰魔力で、常時発動している肉体強化を魔力操作により、保有魔力でも行い、濃度を上げて、さらに強化する。
【支配域】:濃密な魔力で空間を満たし、神秘抵抗の領域を拡大。また、魔術の全方位発動を可能とする。膨大な魔力による暴力に他ならず、真っ当な魔術師のほとんどに喧嘩を売る所業である。
錬金魔術
【腐蝕】:物質を分解する。
【城壁創造】:地面を隆起させ、壁を形成する。精霊魔術で、造られる土壁と違い、現実に存在する物質で硬度が決定されるため、発動後は物理的防御の判定となる。
占星魔術
【重圧】:夜空の星の魔力を借り受け、重力を増幅する。魔力量によって、拘束、圧殺と威力が変動する。
【太陽の祝福】:太陽の魔力を借り受けて、自身を強化する。身体能力の向上のほか、太陽に関する属性への耐性を得る。属性学的に、太陽は少なくとも、聖と光と炎の属性を持つと言われる。
【星詠】:探し物や未来の出来事を、星のチカラを借りることで予知する魔術。儀式魔術のため、専用の道具が必要となる。なお、的中率は行使者次第。あくまで、一つの可能性を把握するに過ぎない。
【月鏡結界】:月が持つ反射の特性によって、あらゆる攻撃を弾き返す攻性結界。効果は、術式を弄って、アレンジが可能。
【月女神の狩猟一矢】:月のチカラによって、月女神の幻影を創り出し、光線の柱の如き、一矢を放つ。一矢は、月が持つ真実を暴くチカラを帯びており、屍霊の「既に死んでいる」という真実を暴くために、屍霊特攻となる。なお、生者に対しても、攻性の魔術であるので注意。着弾点は、月女神が司る豊穣によって美しい花園と化す。大魔術に分類され、本来は複数人で行使する魔術。【月鏡結界】をアレンジして、それを前提に個人行使を成功させる者もいるが、ジャックのように、それすらも必要ない者は本来なら存在しない。
詠唱呪文「祝福の遠吠えは 瞬く間に 世界に響き渡った
純潔の狩人が 放った一矢も 御身を祝福する
汝 その歓喜に呑まれて 三つ星を穿たん 」
血魔法
【血液操作】:血液限定の念動。
【罪炎】【鉄血】【血風】【凍血】:怨念を燃やし、鉄分を増幅して堅固にし、散布して空気を操り、怨念が熱を奪う。
【血染武装】:血とともに魔力を浸透させ、物体を生体武具とする。生体武具は、主人とともに成長し、必要のないときは血に分解し、血流に収納できる。
【血の誓約】:血を媒体にすることで、契約内容を遵守させる。他の契約魔術と違い、脳にまで影響が及ぶ一種の洗脳。相手の了承が必要。
【鉄血の華衣】:鉄血で全身を覆い、薔薇のように棘をつくり、全身を凶器にする。さらに、魔力密度を向上させ、身体能力・神秘抵抗を強化する。最後に、見た目のために胸元に薔薇の華を咲かせる。もしくは、これが魔法の核。
【血核調律】:吸血鬼のチカラの源である血核に干渉する。吸血鬼が他の吸血鬼を苦しめる、または、殺す際に使用する魔法。ジャックの場合は、正の魔力を用いることで負の魔力を相殺し、怪物性を剥ぎ取ることができる。
【血族の契り】:誓約によって、血族を創り上げる。誓約の文言は、「我、〈親の名称〉が、爾、〈子の名称〉に望むは我が血となりて、我が願いを共に叶えること。爾、其を誓えるか」。「誓います」と同義の返答の後、血を与え、血族にする。
【鉄血の乙女】:鉄血で形成された有刺鉄線が、対象を捕え、乙女の姿を形取る棺桶に閉じ込める。棘は、必ず急所を外す拘束魔法。
【血脈追跡】:血の繋がりから、様々な情報を取得する。
【鉄血の杭】:流動する金属である鉄血を杭のカタチに急激に変化させ、相手を穿つ。拳打などと同時に、発動することで威力が上がる。
【血の追憶】:血核の破壊と同時に、対象の記憶を読み取る。記憶を読み取り終えるまで、完全に壊れないので、対象の苦痛が長引く。
【血風刃】:【血風】による【風刃】。主に、首を狙うがそれは吸血鬼の習性みたいなもので、魔法の特徴ではない。
【黙示録の赤き竜】:血によって、作成された竜。真竜であり、そのチカラは冒険者の神鉄級以上である。
【血喰】:夜刀姫の特性である吸収を増幅する。




