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屍は黙考する  作者: 龍崎 明
第三章 魔剣舞闘会
82/139

本選・第三試合

ユニークが二千突破してたよ、やったね!それでも、ブクマは38……これはいいのか?悪いのか?


……評価をしてくれる人、ホント少ないよね(涙)えっ、やり方がわからない。それはね、読み終わった後、そのまま下にスクロールするとあるらしいよ。(……実は私もしたことない)


ではでは露骨なおねだりはここまでにして、本編をどうぞ!

『あー、あー、テストテスト、マイクのテスト中……よし。……レディース!アーンド!ジェントルゥメェーン!お昼休憩も終わって、元気充分!私は少し吐きそう!……いや、ホント、ホットドッグ食べすぎたわ』


「「「「「ヒャッハー!!!」」」」」


 なぜ、そこで世紀末なんだろうか、観客諸君。いや、まぁ、別にいいけども。ソロモン一体なにを伝えんだんだ。(いわれのない中傷)


『おうおう!盛り上がってんなぁ!野郎どもぉ!私もクソ吐いてでも、この盛り上がりは逃さねぇぜ!司会者魂の名にかけてぇ!』


「「「「「いや、クソは吐くな」」」」」


『私は悲しいぜぇい!!それじゃ、余興はこれくらいにして、第三試合、選手の入場だあ!!!!』


「「「「「ウォーーーー!!!」」」」」


『まずは!四神教総本山、法皇国の白金級冒険者!強靭なる龍人の身で、武を極めしこの男ぉ!その槍撃には龍が宿る「龍槍」リシ・ヨブニータァア!!』


 剛槍を肩に担ぐ男が静かに石舞台に上がる。寡黙そうな雰囲気で、事実そうなのだが、予選の折にはジャックの瞬殺の活躍に当てられ、昂っていた。

 研ぎ澄まされた気配を漂わせ、誰かが唾を飲む音が聞こえた気がした。歓声は上がらず、されど、期待の視線が男を射抜いた。


 ダン!


「勝つのは、俺だ!」


 龍尾を石舞台に叩きつけ、自身に喝を入れる。


「「「「「ウォーーーー!!!」」」」」


 弾かれたように、観客たちの歓声が上がった。


『続いて!東の覇者、帝国の白金級冒険者!小柄ながらも、侮るなかれ!彼女もまた、武を極めし者の一人!その動きに一切の雑音(むだ)なし!「静謐」のコヅネ・ヤクノォオオ!!!』


「「「「「ウォーーーー!!!」」」」」

「こっち向いてー!」「踏んで下さーい!」「ハグさせてー!」


 茶髪の三つ編みポニーテールを揺らして、テクテクと石舞台に上がる小柄な少女。だが、小山人(ホビット)であるため、おそらく成人はしているだろう。

 観客たちの野次にとくに反応した様子はない。祭事特有の馬鹿騒ぎとでも思っているのか。


 リシとの間におよそ、十歩ほどの距離を開けて、立ち止まる。

 次いで、胸の正面で左の掌に、右拳をぶつけて辞儀をする。


 リシもまた、辞儀した。


「師は元気にしとるか?コヅネ嬢」

「自分で確かめるあるよ。そのほうが師も喜ぶある」

「しかし、あやつは出会うたび、仕掛けてくるではないか」

「だから、喜ぶと言ったある。というか、大会で貴方とかち合ったと言ったら、アタシがボコボコにされるあるから、大会が終わったら一緒に来るある」

「ふむ……それは気の毒だな。よし、俺が優勝できなんだら、行こう」


 言質は取ったとばかりに、コヅネが笑んだ。

 リシの頭に浮かぶのは、自分を昂らせたあの青年。なるほど、ここで勝つ気ではあろうが、コヅネ嬢はあの青年なら、俺を倒せると思ったか。だが……いや、今はコヅネ嬢と向き合わねばな。


 担ぐ剛槍を構える。右手一つで握り、左手は相手に向ける。


 身体は半身に、コヅネが向けるのも左手。右手は握り込まれているのかいないのか、うまく身体に隠されている。


『それでは、魔剣大会・本選、第三試合開始ぃ!!』


 司会の合図に互い、気を昂らせた。


 そのぶつかり合いは、常人には分からず、されど雰囲気に呑まれて、文句を言うでもない。

 やがて、沈黙を破らず終えなかったのは、コヅネだった。


 タン


 と軽く踏み込む。軽やかな落葉が如く、自然と接近するはずだった。

 空中に留まる一瞬。されど、地面すれすれのところにあってのもので、足を伸ばせば、触れること叶う。隙とは呼ばぬ。


 相手がリシでなければ。


「ぬん!」


 脚は反応しない。気に呑まれたからだ。

 コヅネはどうにか、リシの槍撃に右手を合わせる。穂先の刃の腹に当てて、軌道を逸らす。されど、右手はコヅネの利き手。左はどれほど努力しようと右に遅れを取る。

 受けの反応はできただが、その反動に身体が廻る。リシの槍に背を向けることになる。


 龍人は人類(プライミッツ)一の力自慢。故に、剛槍にかかる慣性がリシにはないに等しい。


「ふん!」


 龍尾が振り回されるが如く、剛槍の柄が、コヅネの背後を襲った。

 予期した故に、左腕を背中に廻し、気も堅くする。


「ぐっ!?」


 されど、コヅネにかかる衝撃は予想を超えた。飛んだのは一瞬のこと、軽やかに床に落ちる。

 観客からすれば、立て直したように見えるか。


 しかし、否。立て直してはいない。無理をした。立て直すことはできない。


「まだまだ、未熟」

「馬鹿いうなある。貴方とは一世紀近い開きがあるのね」

「武の本質は、時ではない」


「「心にある」」


 ニヤリとリシが笑んだ。コヅネは苦々しげだ。


「来い」

「言われずとも……!」


 瞬間、昂るコヅネが大きく見えた。


 !


 踏み込みに音は無く、されど、その速さは常人には見えぬほど。


 既に拳を握ったコヅネが、リシの上にいた。


「ん!」


 宙を蹴ったかのように、加速。右拳は、リシの槍撃と真っ向からぶつかった。


 ギン!


 骨が強靭なのかなんなのか。されど、押し負けたのは、コヅネ。宙へと帰り、リシの剛槍は翻る。

 最後の足掻きと左拳を構えてみたが、石突きが腹部を襲った。


「ぐっ……!?」


 意識の明滅、程なくして気を失った。


「ふぅ」


 静かな呼気。リシがゆっくり、槍をまた肩に担いだ。


『勝者、「龍槍」リシ・ヨブニータァア!!!』


「「「「「ウォーーーー!!!」」」」」

「「「コヅネちゃーん!?大丈夫かー!!?!」」」


 歓声に混じる声に、リシを拳を突き上げるのはやめておいた。

 『轟雷』のように、ブーイングされるのは(かな)わん。

感想で、主人公の行動に?がつくという意見がありました。色々と思い返した結果、作者自身はあまり違和感が抱けませんでした。すいません……。

設定を見返す中で、無理のない後付け理由が思いつきましたし、それも伏線になるようなならないような感じのことなんで、機会があれば、本編に登場することでしょう。

ちなみに、感想返しに書いた理由等々の言い訳とは関係ない感じです、たぶん。


あっ、感想ありがとうございました!励みとさせていただきます!


ジャック「ふっ、俺に欠陥などないわ!」


そう言うところだと思いますよ?


「……チェストォオオ!!」


ギィャー!!?!また、斬られ、た……

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