目が覚めたら魔法使い
俺は何の取り柄もない会社員…
今日も朝の出勤ラッシュ
電車を待って列に並んでいると後ろの方が騒がしい
けど疲れているから気にせずにいると
俺の方に突っ込んで来た男が噛みついてきやがった
「いってー!何しやがる!」
引き離そうと力を入れるが男の力が強くて引き離せない。
噛みつかれたままホームの方に勢いよく押され線路に
飛び出してしまった
その時電車が来ていた時だった…
跳ねられた瞬間視界に
メニューみたいなのが表示された
[アナタハシニマシタ
コンティニューされる場合は
アナタの年齢を提示してください]
「はっ?なんだ?意味がわからん!俺死んだのか?
まだ死にたくないのに…」
「年齢表示すれば生き返れるなら提示してやるよ!
30歳だ!!」
提示すると、
[提示受付けました。
アナタは魔法使いに転職されました。]
[ゾンビを倒しました。
レベルがアップしました。
レベル2に上がり魔法を覚えました。
ファイヤーボール取得]
これより自宅に蘇生されます。
「はっ!ここは…自分のベッドか
確かに俺はあの時あの男と電車に突っ込んで死んだ筈…あとさっきのは夢なのか?」
ガチャガチャ、ガチャガチャ
「さっきからうるさいなー!誰だよ!今は1人で考えていたいのによー!」
目の前に警告の表示が映る
[敵が近くにいます。警戒して下さい。]
「なんだ?これ?敵?もしかして…このドアの前にいる奴の事か?覗き穴から見てみるか」
外を見ると中年の男が立っている
しかもこちらが見えていないはずなのに目が覗き穴を睨んでいる
「っ!!なんだよ!なんだよ!あの目は!
目が血走ってしかも服とか血みたいなのが付いてやがる!」
その瞬間
ドアの叩き方がさらに荒々しくなり始め
今にもドアが壊れるんじゃないかと思うほど揺れ始めた
「これは普通じゃねぇーとりあえず椅子とか靴棚で塞いでおくしかないか…
警察に電話して早く来てもらわねーと!」
電話に走り電話を掛ける
しかし電話が繋がらない
おかしいと思いテレビをつけてみるとニュースで民衆の暴動が流れていたしかもこの暴動が全国のあちこちで起きているらしくそれで警察も追われているらしい
「これって…まるでゾンビの映画みたいじゃないか?
ありえねぇーこんな事あり得るのか?」
「まずは落ち着かないと…顔洗いにいくか」
洗面台の前に立ち鏡をみると自分の姿が若返ってるのに気がつくしかも右眼が紅くなっている事に驚きを隠せなかった
「え?俺こんなに若かったっけ?
しかもこの右眼なんで紅いんだ?」
目の前に説明の表示が映る
[アナタの右眼はこのメニューを見る為の物であり他の用途でも使われます。
上の方に指でスライドするとアナタのステータスが見れます確認して下さい。]
「俺のステータス?これか?
筋力やら速力やら魔力やら書いてやがる…
ん?これはあの夢の中で取得したファイヤーボール?
あとサーチ?索敵の事か?
なになにファイヤーボールを使う時はどちらかの手を打ちたい方に向けてファイヤーボールと唱えてください?だと?」
手を前方に出し唱えてみる
「ファイヤーボール!!!」
ボンとサッカーボールサイズの火の玉が出て物の当たり炎上している
「わぁーーー!燃えてる燃えてる!
火事になっちまう!水!水!
けど本当に出せるなんて!
あれは夢じゃなかったのかよ!これから俺に何が起こるんだよ!
次回に続く