表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独白殺法七変化  作者: 神と和解せよ
1/3

ご挨拶

やあやあどうも、ご挨拶、ご挨拶。

おや、こんにちは。この作品を読んでくれる人間が現れるなんて思いもしなかった。いや、いいんだ。せっかく来たんだからじっくり読んでいってくれたまえ。紹介が遅れたね。私の名前は、まあそうだな、額縁と呼んでくれ。しっくりこないかな、うん、腑に落ちない方もおられようが、額縁というのは実に私の体をよく表した名前なんだ。つまりだ、君はこの先、ページをめくっていくと、何人かの人間と出会うことになる訳だが、私は彼らと君の間を取り持つ額縁になる、ということだな。君は美術館で絵を眺めている時、向こうから見られている気がしたことはないか?そうなのだよ、それはまったく正しい直観なんだ。君が絵を眺めて、その存在を君だけのものにしようと目論んでいるまさにその時、絵の方も君をその形象に取り込もうとして、虎視眈々とつけねらっている。私は君と絵が仲良くできるように、いつも2人の間を四角く区切って、万事を丸く収めているんだよ。おっと、自己紹介が長くなりすぎてしまったね。くれぐれも気負わずに読んでくれたまえよ。この先のページにいるやつらは私より話が長くはないだろうし、もう少し単純明快な性格をしているだろうから、きっと話は聞きやすいはずだ。

こいつはまったく、大したご挨拶だぜ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ