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吸血鬼  作者: 尚文産商堂
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墓暴き

事件の話でもちきりになりつつも、半月ほどが経った。

やはり、誰がしたか、という話はあったが、その中で自殺した彼の話がふとでてきた。

そういえば彼はどうなったのか、そういいあったのは地元の大学生だ。

若者は一度は愚かな行為をするものと、古今東西、相場は決まっている。

この大学生らも、例に漏れず愚かな行為を行った。

つまり、彼の墓を暴いたのだ。


夜、墓暴きに訪れた大学生らは、教会の司教に見つかり、何かにけつまずいて捕まった。

しかし、確かに今の騒ぎで彼が関係していないとは言えない。

昔からの伝説では、自殺した者はこの世をさまよい、死後の裁判を受けることができない、ということがあった。

また、自殺者はそもそも再びの復活を許してはいけないということもあり、心臓をえぐり取ることになっていた。

だから埋葬時に心臓をとったわけなのだが、それがために、この世界をさまよい続けて、自らの心臓を探してさまよっているのではないかという話が出てきていた。

ということもあり、彼らへの罰もかねて、墓を掘り返してみることとなった。

そして、墓の中には、何もなかった。

確かに埋葬した証拠に、当時の粗末な棺が穴深くにあったが、そこを破ってきたようにバリバリに破られた穴が開いていた。

そういうこともあって、けつまずきやすくなっていたようだ。

棺の中に土が流入していたことによって、周りよりもわずかに低くなったようだ。

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