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ディアンナ・アルフォードside ①

新連載始めました。書き溜めているので落ち着いて続きを書きつつ定期更新していきたいと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。


ディアンナ幼少期


(※「変わり者と無能娘」「苦労人と薔薇の美姫」に出てきた登場人物も出てきます、先にそちらを読んでからの方が時間軸がわかり楽しいかもしれません。)

ディアンナ・アルフォードside



とおい しんせきの ベネットおねえ様の けっこんしきから、 なぜか 1人の とのがたに おいかけられている。ひつようないのにしつように。 じゅよーときょーきゅーの もんだいですわ。


これも わたくしの びぼうのせい かしら、 むふん… なんて 生やさしいもの じゃない。 くまのみっしぇるも 「あいつは やばいよー 」 って言ってるもの。 ……やばい、ってなにかしら? ばしゃに乗っている時に しょうにんの おてつだいを していた おとこの子が 言っていた ことばなのだけれど …ごかんが いいわよね、 なんだか。


「でぃあんなー、どこー?」


そう、ごかんが どうとかじゃ ないのよ……。えっと これは 由々しき じたいなの。 由々しき ってなにかしら、たぶん とってもたいへん ってことよね。まちがえて ないわ。とっても たいへんだもの……。


「でぃあんなー」


この こえの主は あるふぉんす・でぃおんど様。 でぃおんど公爵家の ごしそく様なの。 わが あるふぉーど公爵家とのつながりは なかったはずなんだけれど……。とおい しんせきの ベネットおねえ様の こんいんで 縁ができたみたい、なんて これも げんじつとうひ というものね。


であったあの日から でぃあんなでぃあんなと つけまわされ なにが起こっているのかも よく分からない。みつかったらみつかったで 手をにぎられて あちこちに つれまわされてしまうわ。 いんどあ派の わたしと あうとどあ派のあるふぉんす様は 水と油だから あきらめて ほしいの……。

これじゃあ、おちおち おにわで ししゅうも できやしないわ。 なにもかも このびぼうの せいなのよ、 うつくしいって つみだわー。 …これは あるふぉんす様の おねえ様の あいりーん公爵れいじょうの まね。


「でぃあんなみーつけたー」


「あーれー……」


ぐっばいきゅうじつ、はろーあるふぉんす様






「でぃあんなは いつになったら 僕とけっこんしてくれるのー?」

「いつになっても いたしませんわ、おほほほほー」

「ねぇなんでー、なんでー。でぃあんなー」

「なんででもですわー」

「えー、 なんで、 どうして でぃあんなー」

「どうしてでもですわー」


かってしったる わが家のにわを わざわざごていねいに たけのとのがたに 手を引かれながら おさんぽするなんて これは いわゆる でーとというものね。


ふふふ、げんじつとうひと あたまのなかのお花ばたけがいっしょにこんにちは なんて 気がつかなかったけれど あんがい わたしも まいにち のうないちゃんぽんはっぴー人間なのかしら。 ……ほんとうは、ぺっとのきもちになっている。ほんとうよ、うそじゃないわ。


それにしても じんせいで ときめきぽいんとの きゅうこんも こんな お子ちゃまにされたんじゃあ どきどきもかんじないわ、 はっきり言うと お花の きゅうこんの方が 心がどきどき するわね、 はふん。


あるふぉんす様?あるふぉんす様ならわたしのとなりでねているわ、ええ。これはうそ。 ほんとうの あるふぉんす様は 「なんでどうしてなんで」とくりかえす 新しいきかいのようになってしまわれた。これじゃ公爵家のごしそく様はなんでなんでおばけね、なんて とんでもなく ふめいよな あだ名とうわさが ながれてしまいますわー、さめざめ。



将来 はずかしくなりそうな ねつれつな あいのことばを ないしん はなでわらいつつも うたうように かろやかに 「いやですわー」 「だめですわー」 と返しているのは ひとえに 泣かれたらめんどうだから だなんて、くちがさけても言えない。

けれどこのくちょうのせいで おことわりを 本気にしてもらえないのかしら。 むーん、よわい さんさいにして まいにちかんがえることがいっぱいで いいかげん あたまがいたくなってしまいましてよー。 ふー。




まるで けんこうないぬのような ……間違えた、 けんこうないぬのように あるふぉんす様と おにわを おさんぽして いちにちが おわった。


いちにちじゅうよ、 いちにちじゅう、にわを くるくるくるくる。 しょうきじゃないわ、 ばたーになってしまう。 足がいたくていたくて、 あんなのがでーとなら よもすえね。 もっと しんしとして じょせいをりーど できるような とのがたに なんてほしいものよ。 心の底から。


「つかれたねー、たのしかった?」


なにをいっているのかしら、 この すかぽんたんは。 この ぜはーぜはー いきぎれしてる姿を見てよくいえたわねー。 その きらきらしているおめめは ふしあなおめめ なのねー。


…こんな感じでいいかえしたいのだけれどー、なにかはなそうと すると のどが からからで ぶざまに しんでしまいそうだから、 しかたなく しかたなく くびを いっかい たてにふる。



やめてー、そんなに じゅんすいに わらわないでー。

次回は成長したディアンナのお話です。

よろしくお願いします。


コメントや評価をいただけると飛び上がって喜びます。ちょろいので書くスピードも上がります、上がります!

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