第10話 俺のターンだァァア
前回までのあらすじ。
帰りたい。
すべての人が自己紹介が終わったところでやっと俺の、弁明の
チャンスがもらえることとなった。
「今まで、なんか入る雰囲気があって、言えませんでしたが、俺は
この部には、入る意志はありません。すみませんでした。これから
も頑張ってください」
俺は、誰の顔をも見ず、ドアを思いっきり開け、走って出てった。
居心地が悪かったからだ。
「あらら、歓迎会失敗。強引だったのがいかんかったのかねぇ」
宗ちゃんが、去った俊を見つめ、そう呟いた。
いや、違う。私が、嫌がる俊を無理矢理連れてきたから…。
いつだって、俊は嫌そうな顔をしても、楽しそうに取り組む前向き
だった、だから私は、ここに連れてきても大丈夫だと判断したがため
に……。
ふと、肩に手を置かれて、優しくなでられた。
それは、とても慈愛に満ちていて、暖かい手だった。
「行ってきなさい、千春ちゃんなら、言えるでしょ、大切な友達な
んでしょ?失望されたって構わないで、あなたの思いを告げてきなさ
い」
まるで、聖母のように撫でる手が優しく、包んでくれてるような。
「あらー、キマシタワー」
「うっさいですわ!黙って聞きなさい」
「ありがとう!私行ってくるよ!この部になんとかして、入部させ
てやる!」
「その意気よ、頑張っておいで」
「じゃ、今日のとこはここいらで、ドロン!」
千春は、足早と部室を出ていった。
「良かったんですか、京先輩、男子を入部させる件については」
「そうですわ、私は断固として反対ですわ」
「確かに、皆の戸惑う気持ちもわかるわ、でもねこのままだと意見が
偏っちゃうでしょ。ほら、この部のメインターゲットは私たちじゃない
でしょ」
「部長がそう言うなら、まあいいと思いますお」




