あるトリッパーの最期
最後の一言が言いたかっただけ(笑)
トリッパーさん(-人-)ごめんよおぉ
剣と魔法のファンタジーな世界にトリップもしくは転生?
胸も心も踊るだろ?
実際俺は踊ったさ!
意味わかんなくてもこの言葉の魅力には勝てないだろう?!
ただな、それは法律やほかの治安が良いって前提の話だ。
よくよく考えてみろ?まず大体の国に人権と言う考えがない。
基本的人権、各自由権、生存権!
不当な逮捕の禁止?お貴族様の気分次第だな。
人間が人間らしく最低限度の文化的な生活を送る権利?奴隷に差別が盛りだくさん!
「なんなんだよこれ…どんな罰ゲームだよ(笑)」
笑いしか込み上げねえよ。
ゲームをやってるときにゲームの世界にトリップする系はいい、大体の攻略やらスキルが受け継がれてるから。
間違って死んだ系の転生もいい、神様とやらにチートをもらえるから。
Q、俺はいまどんな状況でしょう
A、授業中居眠りして目が覚めたら異世界でした。ついでに能力なんぞございません。更には目の前に真っ赤な毛並みの腹ペコ熊さんがおすわりしています。
「突撃!お前が晩御飯ってか?」
まあ、晩御飯は俺だけどな。
うーわー生臭い、コフコフ言ってるぅ!
ファンタジーの熊ってねずみの国の手下のハチミツ好きなニート熊で十分だろ!
熊さんは本当に腹ペコらしく嬉しそうにいただきますの代わりに雄叫びをあげているでございます。
戦闘?授業の剣道や柔道くらい、内政チート?一般的な頭の軽い学生に出来ると思うなよ。むしろ死にかけてる今になにができるんだ。
願わくば五分前まで俺なら出来るとか言ってファイヤーだの黒歴史的な呪文だの唱えていた記憶ごと一気に食べてくれよ?
「痛いのはやーよ?」
ああ、熊の下顎が真ん中から二つに割れてまさに宇宙人(笑)
これじゃファンタジーじゃなくてSFだろうが
嗚呼…
「神様のくそったれが」