負けるなベイベ
一人の部屋で
過去を思いながら
絶望的な未来のイメージ
それしかない自分
あの頃は笑顔だった
あの頃は綺麗だった
あの頃は世界が輝いて見えて
痛かったことまで今は誇り
小説を書くひとよ
孤独な戦士たちよ
負けるなベイベ
誰にも見向きもされなくても
きっと君を見ていてくれるひとはいる
気づかせておくれ
私に君の存在を
私に希望をくれ
小説を書くひとよ
私の仲間たちよ
負けるなベイベ
自分がミジンコのように思えても
きっといつかは巨大ミジンコに化ける
気づかないひとはいないほど
私に上を向かせてくれ
希望を仰ぐ笑顔をくれ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
負けるなベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
負けるなベイベ
私も負けないぞ
君を追越してやる
超巨大ミジンコになってやる
キモいとかは言わせない
誰にも言わせない
君のこともきっと守る
君より巨大なミジンコになれば
君はただのミジンコベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
負けるなベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
ベイベ
負けるなベイベ
倒れたら
よっこいしょって起き上がって
ほら私の透き通るカラダを見てごらん
キモいって思ったら
はっきり言ってくれていいから
そんなふうに思われたっていいから
私は正直者だから
何も隠さないから
負けたりしないから
だから
負けるなベイベ
孤独に負けるなベイベ
自分に負けるなベイベ
私に負けるなベイベ
真実に負けるな
負けるなベイベ
ちょーん……
パクッ! って
鯉に食われたっていいじゃない
君はただのミジンコなんだから