第7話 Lv上げ【剣術】【魔法術】【拳術】
今日もLv上げをする。【魔法術】のLv上げをするつもりなのだが、昨日のようにMPが切れたら寝るということができない。光と闇ばかり上げていても強くはなれないからな。雷と無も上げなくては。特に無。
【雷魔法】は『サンダー』と『パラライズ』、【無魔法】は『シールド』と『エンチャント』である。『シールド』を使いこなせれば、さらに死ににくくなる。
ところで、【詠唱省略】のLvってなんか意味があるのかな?Lvアップの恩恵を感じないんだけど……。
「おはよう。聞きたいことがあるんだが」
「おはようございます、ツクモ様。聞きたいことと言うのは?」
「森はまだ行けないと思うが、その近くの草原もダメなのか?」
「森に近づき過ぎなければ問題ありません」
「そうか。もう1つ聞きたいことがあって、スキルについての質問は冒険者ギルドでしていいのか?」
「一般的なスキルであれば、冒険者ギルドでも大丈夫ですね。教会系や騎士系のスキルなら、そちらの専門家に聞いた方が良いかと」
「【詠唱省略】については?」
「冒険者も魔法を使いますので、お答えできますよ」
「【詠唱省略】のLvについてなんだが、Lv上げの恩恵を感じないんだ。Lv上げたら何かあるのか?」
「【詠唱省略】に限らず、LvがあるスキルというのはLv:50で進化します。【詠唱省略】の場合はLv:50になると【無詠唱】になりますが、50になるまではLvアップの恩恵はありませんね。ただ詠唱を省略できるだけのスキルです」
「なるほどな。ありがとう」
「いえ」
「じゃあ、草原に行ってくる」
「お気を付けて行ってらっしゃいませ」
例の如く、棒を振りながら草原へ向かう。まだ剣を買っていない。【雷魔法】と【無魔法】を交互に使ってLvを上げたら、剣(棒)を振って【剣術】を上げる。
ちょっと待てよ?『エンチャント』を使いながら剣を振った方が効率いいんじゃないか?
とりあえず、『サンダー』を撃ちまくる。『パラライズ』は対象がいないと発動しない。【MP上昇】がLvアップしたことによって、今のMPは1550。初期魔法なのに『サンダー』は消費MPが20なので、38回しか打てない。
名前:ツクモ・ニノマエ
種族:人間
Lv:10
HP:550/550
MP:790/1550
加護:無し
第1職業:剣士
第2職業:拳士
スキル:【鑑定Lv:16】【偽装Lv:MAX】【言語理解】
【アイテムボックス】【地図】
職業スキル:【剣術Lv:13】【魔法術Lv:18】【拳術Lv:14】
【治癒術Lv:26】
魔法スキル:【雷魔法Lv:9】【光魔法Lv:13】
【闇魔法Lv:13】【無魔法Lv:1】【治癒魔法Lv:26】
【生活魔法Lv:1】
【詠唱省略Lv:35】【MP上昇Lv:4】【MP回復量上昇Lv:4】
耐性スキル:【雷耐性Lv:48】【身体的苦痛耐性Lv:48】
ユニークスキル:【運命改変】
上がるのが早い?クソ竜に撃ち込んでちょっと上がっていたが……。まぁいいか。早いに越したことはない。
【雷魔法】は38回だったが、【無魔法】は78回使えるな。『エンチャント』を肉体に使うと、身体強化になる。1回使った状態で剣を振るう。剣が軽く感じるし、体も軽い気がする。
約1分で効果が切れたので、再度かけ直す。アニメみたいなカッコイイ動きを混ぜながら剣を振るう。1時間ちょっとで残りMPが10になったので、魔法を使うのをやめた。
さらに追加で2時間ほど素振りをしていたが、やはり『エンチャント』をかけている時の方が疲れがなかった。
名前:ツクモ・ニノマエ
種族:人間
Lv:10
HP:550/550
MP:10/1550
加護:無し
第1職業:剣士
第2職業:拳士
スキル:【鑑定Lv:16】【偽装Lv:MAX】【言語理解】
【アイテムボックス】【地図】
職業スキル:【剣術Lv:25】【魔法術Lv:22】【拳術Lv:14】
【治癒術Lv:26】
魔法スキル:【雷魔法Lv:9】【光魔法Lv:13】
【闇魔法Lv:13】【無魔法Lv:16】【治癒魔法Lv:26】
【生活魔法Lv:1】
【詠唱省略Lv:35】【MP上昇Lv:5】【MP回復量上昇Lv:5】
耐性スキル:【雷耐性Lv:48】【身体的苦痛耐性Lv:48】
【疲労耐性Lv:8】
ユニークスキル:【運命改変】
【剣術】と【魔法術】は目標に達したな!……ん?【疲労耐性】?
【疲労耐性】
短期間で無自覚に精神と肉体を疲労させた者が取得できる。【精神的苦痛耐性】とは別物。そのうち体壊しちゃうよ?
運命神様っぽい文面……。ふむ……【拳術】だけ上げたら休憩しますか。
まだ時間があるため、【拳術】も上げておく。現在Lv:14なのですぐに終わるだろう。
空気を殴っていたら、冒険者らしき人が近くを通った。初めて街の外で冒険者に会ったが、ヤバいやつを見る目で見られた。こっち見んな。
それからしばらくして、空が赤くなってきたのでLv上げをやめて街へ帰る。腹も減ったしな。
門番にギルドカードを見せて街に入り、冒険者ギルドの部屋に戻ろうとしたのだが。
「ツクモ様!お待ちください。お話がございます」
「ん?」
「ツクモ様は本日、草原に行ってくると仰っていましたが、草原で何をされていたのでしょうか?」
「Lv上げ」
「基礎Lvですか?」
「スキルLvな」
「【雷魔法】とか使いましたか?」
「ああ」
「……何人かの冒険者から、草原で魔法を連発したり、棒や拳を振るっている者がいると報告を受けました」
「俺だな」
「棒や拳を振るっていたのは、なぜですか?」
「【剣術】と【拳術】のLv上げ」
「【剣術】ですか?」
「おう。(「ケンジュツ」と「ケンジュツ」で伝わるのか)」
「棒で、ですか?」
「まだ剣を買ってないんだ」
「そうですか……。棒や拳を振るうのは構わないのですが、草原で魔法を使うのはお控えください」
「なんでだ?」
「危険だからです」
「あー……」
「冒険者ギルドに訓練場があるので、魔法を使うならそちらで」
「訓練場なんてあったのか」
「訓練場には訓練用の木剣も置いてありますので、それを使ってはどうですか?」
「今度からそうする」
「そうしてください……」
俺のせいなのだが、お兄さんはお疲れのようだ。
「質問なんだが、教会はこの街にもあるのか?」
「あります。余程小さな街でなければ、ほとんどの街に教会があります」
「じゃあ、転職はどこでもできるのか」
「もう転職ですか?失礼を承知で、鑑定してもよろしいでしょうか?」
「いいぞ」
「ありがとうございます。それでは」
「4つの職業スキルがLv:20以上!?基礎Lvの低さと釣り合ってませんが?」
「森へ行けないんだからしょうがないだろ」
「確かにそのLvなら転職した方が良いですね。戦闘職なら転職でHPも増えますし」
「へぇ……」
「本日の調査で雷竜は塒にいることが分かりましたので、明日から森へ行けますよ」
明日は転職ですな。転職して、基礎Lv(俺自身のLv)を上げよう。あと、いい加減、剣を買わないと。
部屋に戻る前にご飯を食べた。早くも米が恋しい。
いつも通り、【光魔法】と【闇魔法】を使ってMPを消費して寝た。
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名前:ツクモ・ニノマエ
種族:人間
Lv:10
HP:550/550
MP:0/1550
加護:無し
第1職業:剣士
第2職業:拳士
スキル:【鑑定Lv:16】【偽装Lv:MAX】【言語理解】
【アイテムボックス】【地図】
職業スキル:【剣術Lv:25】【魔法術Lv:22】【拳術Lv:20】
【治癒術Lv:26】
魔法スキル:【雷魔法Lv:9】【光魔法Lv:14】
【闇魔法Lv:14】【無魔法Lv:16】【治癒魔法Lv:26】
【生活魔法Lv:1】
【詠唱省略Lv:35】【MP上昇Lv:5】【MP回復量上昇Lv:5】
耐性スキル:【雷耐性Lv:48】【身体的苦痛耐性Lv:48】
【疲労耐性Lv:9】
ユニークスキル:【運命改変】
ゲリラ投稿再び!