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7.ポケット



ふと気がつけば

たくさんのものをなくしていたことに気がついた


だから

穴のあいたポケットは

針と糸でぬいあわせた


もう

なくしものなんか

しなくてすむように




そして



また


大切なものを一つずつ

そのポケットにつめていった


次こそは

なくさないように

見失わないように


肌身離さず

そばにいられるように




それなのにね




いつの間にか

ポケットにはまた穴があいていて


一つずつ

ポケットの中身はなくなっていった



ぽろぽろ


ぽろぽろ


こぼれおちていってた





気がつかなかったんだ


なぜ?と

何度も言われたけど



軽くなっていたでしょ?と

何度も言われたけど



大切なものの重みって

どれくらいなのか

教わらなかったもの




それにね



頑丈な糸をつかったんだよ

細かく丁寧にぬいつけたんだよ

また穴があくなんて

思いもしなかったんだよ



そこまで言って



言い訳ばかりの自分に

どこか自惚れてた自分に

悲しくなった




何度も直したポケットは

もうつぎはぎばかりで

今回ばっかりは直せやしない



どうしたらいい?なんて

聞くだけ無駄なのはわかっていて



それでも



どこかに

希望をもちたくて




それを

無駄だと笑うかい?

それを

悲しいねと涙を流すかい?




大切なものを

大切にできないなら


手に入れることはないと思った

手に入れちゃいけないと思った

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